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自然治癒力という考え方:炎症反応と外力への適応

自然治癒力という言葉は、誰でも聞いたことがあるかと思います。しかし、この自然治癒力に対して「何だか怪しい」「よくわからない」というイメージをもつ人は多いです。

 

ただ、自然治癒力は誰にでも備わっており、特別なものではありません。

 

例えば、指を包丁で切ったとします。一般的に、傷口を処置して一定期間が経過すれば、その傷は治ります。また骨折に関しても同様であり、骨折部位を固定して数週間から数ヶ月安静にしていれば、骨は自然とくっつきます。これらは、人の体に自然治癒力が備わっているために起こる現象です。

 

さらに、整形外科疾患などでも同じように考えることができます。例えば、ひざを痛めたとしても、通常であれば自然治癒力が働くため、一定期間が経てば治るはずです。

 

しかし、病院を受診する痛みを抱えている人の多くは、そうではありません。ある一定期間が経過しても、関節の痛みが継続している人がほとんどです。そして、これには原因があり、それを取り除くことが症状改善のために最も必要な治療になります。

 

そこで今回は、「自然治癒力という考え方」について解説します。

 

 炎症反応は悪いものか?
痛みがあるときに病院に行くと、よく「炎症が起こっている」といわれます。そして、炎症を抑えるような薬が処方されるのが一般的です。では炎症とは何のために起こるのでしょうか。炎症について正しい理解をしておくことが、痛みだけでなく、さまざまな病気について知るための基礎になります。

 

基本的に炎症は、組織の損傷が起こったときに生じます。炎症を簡単に説明すると、「傷ついた組織の修復の過程」のことです。

 

組織が傷つくと、そこに損傷して壊死した細胞が残ります。死んだ細胞は、本来備えている機能を発揮できないため、体にとって必要ないものです。そのため、その部位にある壊死細胞を除去するための「白血球」と呼ばれる細胞が必要になります。

 

白血球は血流に乗って移動するため、損傷した部位に多くの血液を流すことで白血球を損傷部位に運びます。この血流量の増加によって、「熱感」「発赤」「腫脹」「疼痛」という症状が起こります。これらは、炎症の4徴候といいます。

 

例えば、打撲をしたときには、打った部位が赤くなり、熱を持って腫れます。これは、打撲した場所の血流量が増えたために起こる現象です。

 

つまり、炎症でみられる熱感や発赤、腫脹、疼痛といった症状は、損傷した細胞を修復する正常な過程で生じるものだといえます。言い換えると、これらの炎症反応が起こらない場合、損傷した組織の修復は行われないということです。

 

このように炎症反応は、傷ついた組織が修復するために欠かせない反応です。ただ、いくら必要といっても炎症反応が慢性的に続くのは問題です。そのため、炎症反応は起こった後に、スムーズに鎮静化することが大切です。

 

つまり、炎症に関与する血液の流れや細胞の代謝などが正常であれば、自然治癒力が発揮され一定期間経過することで傷ついた組織は自然に治癒します。

 

 過剰な外力が加わらないこともポイント
炎症反応に関係する血流や代謝が正常で治癒反応がスムーズに起これば、傷ついた組織は自然に治ります。

 

ただ、いくら血流や代謝が正常であっても、損傷した組織に過剰な力が加わっていると、炎症を繰り返すことになり、治癒反応が進みません。私は理学療法士として、主にこうした「外力による負担」をできるだけ小さくするような治療を行っています。

 

例えば、体が炎症反応を起こして、傷ついた組織を治そうとする力が5であったとします。ただ、損傷した部位に7の力が加わり続けると、組織の治癒反応は進みません。

 

つまり、その人が持っている自然治癒力以上の負担がかかってしまうと、損傷した組織は治癒しません。

 

いわゆる姿勢改善や、体の柔軟性、筋力の向上などは全て「過剰な外力がかからない」もしくは「外力以上の力をつけることで、外力が負担にならない」状態を作っているのです。

 

このように、損傷した組織に外力が過剰に加わらないような状態で、なおかつ炎症反応がスムーズに進めば、自然と損傷した組織は治癒します。これが、私が実践しており、他の治療家に勧めている自然治癒力を活かす治療概念です。

 

今回述べたように、損傷した組織が治癒するには自然治癒力が必要です。そして、自然治癒力が発揮されるためには、炎症反応と外力への対応の仕方がポイントです。つまり、炎症反応は、組織が治癒するために欠かせない反応だといえます。

 

今まで炎症を「悪いもの」と捉えていた人は、これを機会にぜひ考えを改めるようにしましょう。

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