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子宮筋腫の原因:エストロゲンの過剰分泌(生活習慣・食生活)

子宮筋腫は、婦人科疾患のなかで最も多く、生殖年齢の女性の4~5人に一人の割合で発生する疾患です。良性腫瘍であり、出血状況や、周囲組織に対する圧迫の程度、疼痛などを総合した後、子宮筋腫の治療方法が選択されます。

 

子宮筋腫では、子宮の解剖学的特徴から、腰の神経や直腸、膀胱、尿管などを圧迫する可能性が高く、それらの構造に関係した症状が出現します。

 

そこで今回は、子宮筋腫の概要と原因について解説します。

 

 子宮筋腫とは
子宮筋腫とは、子宮の筋を構成する「平滑筋」に発生する良性腫瘍であり、婦人科系疾患の中で最も多い病気です。ほとんどは子宮体部に起こり、悪性化することはまれです。生殖年齢出発症し、とくに30~40歳代の性成熟期に多いとされています。

 

子宮筋腫のうちの約半数は、無症候性(明確な症状が表れないもの)です。しかし、子宮の周りにある組織が圧迫されると、さまざまな症状が出現します。その中でも、過多月経、月経困難症、不妊は多い訴えです。

 

以下に、周辺臓器の圧迫によって起こる症状についてまとめます。

尿管

膀胱

腰の神経

直腸

水腎症

尿閉

頻尿

排尿障害

腰痛

便秘

 

また、子宮筋腫のほとんどは子宮体部に発生します。そして、その発生部位と、筋腫の発育方向によって、以下の3つに分類されます。

 

粘膜下筋腫

筋層内筋腫

漿膜下筋腫

頻度

5~10%

70%

10~20%

定義

筋腫が子宮内膜直下に発生し、子宮腔内に向けて発育するもの

筋腫が子宮筋層内に発生し、発育するもの

筋腫が子宮漿膜の直下に発生し、発育するもの

特徴

最も症状が強い

最も多く、多発しやすい

無症候性のことが多いが、捻転を起こすと急性腹症をきたす

症状 圧迫症状がよく見られ、出血や月経困難症、不妊は多くない 過多月経や圧迫症状がよく見られ、月経困難症や不妊は多くない 過多月経と不妊が強く認められ、圧迫症状は少ない

子宮筋腫は、子宮内膜症や子宮腺筋症などと合併することが多いです。これらの疾患を併発している人の場合、月経困難症が認められる傾向が強いです。

 

確定診断は、超音波検査やMRI、子宮鏡などで、骨盤内に充実性の腫瘤が認められた場合に行われます。

 

子宮筋腫の治療では、さまざまな要因を考慮し、経過観察、薬物療法、手術療法の3つから選択されます。過多月経による貧血の程度や周辺臓器の圧迫症状、疼痛、筋腫の大きさと発生部位などを総合して検討されます。

 

 子宮筋腫の原因
子宮筋腫の原因は、女性ホルモンの1つである「エストロゲン」にあるとされています。そこのことから、子宮筋腫はエストロゲン依存性疾患と言われています。子宮内膜症も、エストロゲン依存性疾患であり、その特徴には、類似するところがあります。

 

エストロゲン依存性疾患は、エストロゲン分泌が減少する閉経後において、病態が軽減する傾向にあります。子宮筋腫においても、筋腫は縮小傾向をたどり、発症が激減します。閉経後に増大する場合は、悪性腫瘍を疑う必要があります。

 

つまり、エストロゲンの過剰分泌が一番の問題であり、さらに分泌が増える要因を考えることが、子宮筋腫の根本的な原因追及になります。

 

エストロゲンの過剰分泌の多くは、生活習慣の不摂生から起こります。とくに夜型生活や食事、ストレス、目の酷使は、エストロゲンの分泌を増やすとされています。食べ物に関しては、肉や乳製品、カフェインなどが、エストロゲンの過剰分泌の原因として挙げられます。

 

さらに、ダイオキシンや殺虫剤などの環境ホルモン、肥満、肝臓の機能障害もエストロゲンの分泌を増やす因子になります。肝臓は、過度の飲酒や、過食、多量の食品添加物の摂取によって、機能が低下するとされています。

 

子宮筋腫に限らず、エストロゲン過剰の人は多く、多彩な症状が認められます。

 

以下に、エストロゲン過剰の症状をまとめます。

 

・気分障害、不眠、頭痛、疲労
・代謝低下、むくみ、骨粗鬆症、低血糖
・性欲減退、生理不順、不妊、月経前症候群
・加齢亢進
・脂肪蓄積

 

このように、子宮筋腫は、エストロゲンの過剰分泌によって起こる病気です。エストロゲンは、体にとってさまざまな影響を与えるため、子宮筋腫によるものだけでなく、多くの体の不調に関係します。

 

また、エストロゲンの分泌は、自律神経によって調整されているため、その原因の大半は生活習慣の乱れによるものです。

 

そのため、子宮筋腫の根本的な改善には、生活習慣の見直しと改善が必須であるということです。

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