脂質ダイエットによる体質改善

ストレスで太る理由について徹底解説:ストレス太りの原因と解消法

ダイエットをしている人の中には、食事制限や生活習慣の見直し、運動を実施しているにも関わらず「なかなか痩せられない」という人も少なくありません。

 

そうした人たちがダイエットに失敗する原因の一つとして「ストレス太り」が挙げられます。ストレス太りとは、仕事や産後のストレスが原因で肥満となる現象です。ストレスによって肥満に関わるホルモンのバランスが崩れてしまうことで、食事制限や運動をしても太ってしまいます。

 

ストレスがホルモンバランスに与える影響は大きく、あまりにストレスが強い場合には、どれだけ正しい食事制限や生活習慣、運動を行っても痩せることができないのです。

 

そうしたことを避けるためにも、ダイエット中にはストレス太りの原因やメカニズム、解消法を理解しておくことが大切になります。

 

そこで今回は、「ストレス太りの原因と解消法」について解説します。

 

ストレス太りの原因

ストレス太りはよく聞く言葉ですが、「なぜストレスがかかると太るのか?」ということについて理解している人は少ないです。

 

ただ、ストレス太りを予防・解消するためには、まずはストレスによって太る原因・メカニズムについて理解しておく必要があります。

 

ストレス太りはホルモンバランスの崩れが原因

ストレスで太りやすくなる主な原因は「ホルモンバランスの崩れ」です。体重の増減はカロリーではなく、主にホルモンでコントロールされています。そして、強いストレスが加わると、脂肪蓄積に関わるホルモンバランスが崩れてしまい太ってしまうのです。

 

例えば、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンは、体への脂肪蓄積を促します。そのため、インスリンが多く分泌されるほど体重は増えることになるのです。

 

逆に「グルカゴン」と呼ばれるホルモンは脂肪の燃焼を促すため、グルカゴンの分泌量が増えるほど体は痩せやすくなります。

 

ストレスでは、こうした体重の増減に関わるホルモンのバランスが崩れてしまうのです。

 

ストレスで分泌されるホルモン「コルチゾール」

ストレスによって分泌が促される主なホルモンとして「コルチゾール」が挙げられます。コルチゾールとは、腎臓の上に位置する「副腎(ふくじん)」と呼ばれる器官で合成・分泌されるホルモンです。

 

コルチゾールは「ストレスホルモン」ともいわれ、ストレスに抗するために必要な体の反応を引き起こす作用を持っています。

 

例えば、目の前にライオンが現れたとき、一気に体が緊張するのは想像できるはずです。このときは、非常に大きなストレスを受けている状態だといえます。

 

そして、ライオンから逃げるために筋肉へより多くの血流を送り込む必要があります。走ってライオンから逃げるためには、大量の血液を足の筋肉に送って、筋肉が収縮しやすい状態にしなければいけないためです。

 

つまり、「全身に血液を送り出す心臓が強く働かなければいけない」といえます。

 

こうした体の反応を引き起こす要因の一つがコルチゾールです。ストレスによってコルチゾールの分泌が促されると、コルチゾールの作用によって心臓が強く働くことになります。

 

このように、ストレスが加わるとストレスから体を守るためにコルチゾールが分泌されるのです。

 

コルチゾールが体重増加を招くメカニズム

それでは、コルチゾールはどのようにして体重を増加させるのでしょうか。ここからは、コルチゾールが体重増加を招くメカニズムについて説明します。

 

コルチゾールによって太りやすくなるメカニズムは、主に「血糖値上昇」「インスリン抵抗性の増大」「食欲増進」の3つから成り立ちます。

 

 ・血糖値上昇
コルチゾールには、血糖値(血液中の糖分量)を高める作用があります。ストレスが加わったときには、筋肉に栄養(ブドウ糖)を送らなければいけないためです。

 

例えば、先ほどのライオンに遭遇した例について考えてみましょう。いくら心臓が強く作用して筋肉に血液を送り出しても、血液中に筋肉のエネルギー源となるブドウ糖が入っていなければ、筋肉の収縮は促されないのです。そうなると、どれだけ血液が大量に筋肉へ届いても、素早く逃げることができません。

 

血液中にエネルギー源であるブドウ糖が豊富に含まれていて、はじめて筋肉を強く働かせることができるのです。

 

こうした理由から、ストレスが加わったときにはコルチゾールによって血糖値が高くなります。ただ血糖値が上昇すると、血糖値を下げるだけでなく肥満を促す働きがあるインスリンを大量に分泌させることにつながります。

 

つまり、「ストレス → コルチゾール → 血糖値上昇 → インスリン → 太る」という流れによって、ストレス太りが引き起こされることになるのです。

 

 ・インスリン抵抗性を高める
コルチゾールは、「インスリン抵抗性」を高めることでも肥満を招きます。インスリン抵抗性とは「インスリンが効きにくい状態」のことを指します。つまり、インスリン抵抗性が高くなると「インスリンが分泌されているにも関わらず血糖値が下がらない」ということになるのです。

 

通常、血糖値が高くなるとインスリンが分泌されて血糖値は落ち着きます。ただ、インスリン抵抗性が高いとインスリンが分泌されても血糖値が下がりません。

 

そうなると、体は血糖値をどうにかして落ち着かせようとして、どんどんインスリンを作り出します。その結果、体内に大量のインスリンが発生することになるのです。そして、インスリン抵抗性が高い状態であっても、インスリンによる肥満促進作用は維持されています。

 

そのため、インスリン抵抗性が高いと、インスリンによる脂肪合成作用だけが強く働くようになるのです

 

 ・食欲増進
コルチゾールは、脳内に存在する食欲を抑制する「セロトニン」と呼ばれるホルモンの分泌を抑えます。そのため、ストレスによってコルチゾールが過剰に分泌されると、食欲が増進して太りやすくなるのです。

 

コルチゾールがインスリン抵抗性を高めるメカニズム

コルチゾールは、筋肉を分解することと「アディポネクチン」と呼ばれる物質の分泌を抑制することでインスリン抵抗性を高めます。

 

インスリン抵抗性を作り出す一つの要因として「筋肉量の減少」があります。筋肉はインスリンが作用する部位の一つです。つまり、筋肉が少なくなると、インスリンが働きかける場所がなくなってしまうことでインスリンが効きにくくなるのです

 

こうしたメカニズムから、コルチゾールによって筋肉が破壊されると、インスリン抵抗性が高くなります。

 

さらに、コルチゾールによって抑制されるアディポネクチンには、インスリンの抵抗性を改善する作用があります。アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるホルモンであり、体に対して多くの恩恵をもたらす物質です。

 

コルチゾールによってアディポネクチンの分泌が抑制されると、アディポネクチンの作用が弱まってしまいインスリン抵抗性が高くなるのです。

 

このように、コルチゾールには「インスリン抵抗性を高めて太りやすくする」というメカニズムがあります。

 

ストレス太りのチェック項目

コルチゾールの影響による肥満には、以下に記すような特徴があります。

 

・BMI(Body mass index)が高い
・ウエストは増えるが手足は痩せている
・毛が濃くなる
・にきびができる(顔が脂っぽくなる)
・顔が赤くなる

 

こうした症状が認められる場合には、ストレスによるコルチゾールの作用によって太っている可能性が高いといえます。

 

ストレス以外にコルチゾールを分泌させる要因

コルチゾールは、仕事や産後などの精神的なストレスだけでなく、さまざまな要因によって分泌が促されます。そのため、ストレス太りを解消するためには、精神的ストレス以外の要因についても理解しておくことが大切です。

 

精神的なストレスを解消しても、その他の要因が残っている場合には、ストレス太りは改善されないのです。特に「睡眠不足」と「過剰な運動」「病気」の3つには注意する必要があります。

 

睡眠不足

睡眠不足は肥満を招く大きな原因の一つです。そして、睡眠不足で太りやすくなるメカニズムの一つとして「コルチゾールの分泌促進」が挙げられます。

 

例えば、6時間未満の睡眠は体重が増えるリスクを50パーセントも増加させることがわかっています。

 

また、一晩睡眠を取らない状態だと、コルチゾールの分泌が2倍に増えることが明らかになっているのです。さらに、一晩睡眠を奪ってしまうと、翌日になってもコルチゾールの体内量は通常の40パーセント以上も高い状態が続くことになるのです

 

このように、睡眠不足はコルチゾール分泌を促して肥満を招くことにつながります。

 

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激しい運動

適度な運動は、ダイエットにとって有効です。ただ、激しい運動は逆に太りやすくする原因になるのです。その一つのメカニズムが、運動によるコルチゾール分泌になります。

 

既に述べたように、体は危機的な状況になるとコルチゾールを作り出します。そして、短距離走やハードな筋トレなどは、精神的なストレスと同じように体にとって強いストレスとなるのです。そのため、激しい運動を行うと、コルチゾールの分泌が促されて太りやすくなります。

 

このように、激しい運動はコルチゾールの分泌を促して肥満を招くことにつながるのです。

 

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病気

コルチゾールが過剰に分泌される原因の一つに「病気」が挙げられます。具体的には「クッシング症候群」と呼ばれる病気を患うと、コルチゾールが過剰に分泌されることになります。

 

クッシング症候群は「副腎腺腫」「副腎がん」といった副腎の問題や、副腎からのホルモン分泌をコントロールしている「脳の異常」などによって、コルチゾールが過剰に分泌される病気です。

 

こうしたクッシング症候群を発症すると、コルチゾールの影響によって太りやすくなります。

 

ストレス太りを解消する方法

ここまで述べたように、ストレス太りの原因は主にコルチゾールの過剰分泌です。そして当然ですが、ストレス太りを解消するためにはストレスを発散する必要があります。

 

そこでここからは、ストレスを発散してストレス太りを解消する方法について記します。

 

ストレスを解消するポイント

ストレス太りを解消するためのストレス発散方法は、あなた自身が「スッキリした」と感じるものであれば何でも問題ありません。ただ、よりストレス解消効果を高めるためには「体を動かす」ということが大切です。

 

運動はストレスを軽減させるだけでなく、ストレスを受けにくい体を作ることにもつながります。

 

例えば、ゲームやテレビ、映画鑑賞などが趣味の人は少なくありません。確かに、そうした人たちはゲームやテレビ、映画鑑賞によってストレスが解消されるかもしれません。

 

ただ、そうした運動以外によるストレス解消方法は、一時的にはストレスを軽減させるものの、その効果は長く続きません。その一方で、運動はストレスを解消するだけでなく、体力が付くことでストレス耐性を高めることにもつながるのです。

 

このように、ストレスを軽減させる方法には、できる限り運動を選択するようにしましょう。

 

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運動でストレスを解消する

ここまで述べたように、運動にはストレスを軽減させるだけでなく、ストレス耐性を高める効果があります。つまり、運動によってストレスを解消することができれば、その場限りではなく、その後もストレスを受けにくくなるのです。

 

そして、ストレス解消を目的に運動を行う場合には、ハードな運動ではなく、負荷が軽い運動を選択することが大切になります。

 

例えば、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、ストレス太りを解消するために有効です。またヨガや瞑想なども、ストレスを軽減させる効果をもっていることが明らかになっています。

 

さらに、ストレッチやマッサージ、入浴なども、ストレスを軽減させることにつながります。

 

このように、負荷が軽い運動を行うことでストレス太りを解消・予防することができるようになるのです。

 

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今回述べたように、ストレス太りの主な原因は、コルチゾールと呼ばれるホルモンの過剰分泌にあります。そして、こうしたストレス太りを解消するためには、運動によってストレスを軽減させることが重要になります。

 

ぜひ運動によってストレスを軽減させて、ストレス太りを解消・予防するようにしましょう。

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