ダイエット 失敗

ダイエットを続けるために知っておくべき3つのポイント

あなたは「ダイエットが続かない」ということに悩んだ経験はないでしょうか?
ダイエット中に最も起こりやすい悩みは、「ダイエットが続かない」というものです。
例えば、「1ヶ月は食事制限を頑張ったけど、翌月からは元の食生活に戻ってしまった……」「1週間は運動を続けられたけど、それ以降は全然運動ができなくなった……」といったことは、ダイエット経験者の多くが感じていることです。
ダイエットが続かないのには、明確な原因があります。その中でも、「目標設定が甘い」と「ダイエット方法が間違えている」という2つは、ダイエットが続かない原因となりやすいです。
明確な目標を立てた上で正しいダイエット方法に取り組めば、ダイエットで挫折しなくなります。
そこで今回は、「ダイエットを続けるために知っておくべき3つのポイント」について解説します。

ダイエットを続けるために知っておくべき3つのポイントのまとめ

・ダイエットが続かないのは「目標が定まっていない」「ダイエットのやり方が間違えている」のどちらかが原因である可能性が高い
・カロリー制限やハードな運動は代表的な続かないダイエット方法
・ダイエットを続けるためには「目標を明確にする」「ダイエットに対して正しい認識をもつ」「正しいダイエットを行う」という3つを意識することが大切

ダイエットが続かない2つの原因

ダイエットがなかなか続かないのには、明確な原因があります。特に、「目標が明確でない」「ダイエットの理論や方法が間違えている」というのは、ダイエットが続かない大きな原因となるのです。

ダイエットの目標が定まっていない

ダイエットが続かない理由の一つに、「ダイエットを行う目的や目標が定まっていない」ということが挙げられます。
多くの人は、「健康を維持するために体重を減らしたい」「とにかくスリムになりたい」というような、曖昧な目的や目標でダイエットを行います。しかし、このように漠然としたものでは、時間が経つにつれてダイエットに対する気持ちは薄れていきます。
例えば、あなたが高校を受験するときには、どのような目標を立てたでしょうか? 
おそらくほとんどの人は、「とりあえず高校に入りたい」というような漠然としたものではなく、「□□であるから○○高校に行きたい」と明確な目標を持って勉強を行ったはずです。
さらに、「将来的に大学へ進学したいから○○高校に行きたい」という人と、「将来は△△という職業に就くために××大学に行く必要がある。そのため、××大学への進学率が高い○○高校に行きたい」という人では、目的が明確かつ詳細な後者の方が、高いモチベーションで勉強をし続けることができるのは当然です。
ダイエットも同様であり、「健康のために体重を減らしたい」「とにかく痩せたい」という漠然とした目的や目標ではモチベーションは維持できません。
そうではなく、「70歳になってもハーフマラソンに出られる位の健康を維持するために、体重を○○キロまで落としたい」「ダイエットでウエストを□□センチまで絞って、入らなくなったパンツをはけるようになりたい」など、目標を詳細かつ明確にすることが大切です
このように、ダイエットを行う目的と目標が曖昧であることが原因で、ダイエットを続けることができない人は少なくありません。

ダイエットの方法が間違っている

ここまで読んで、「私は目標を明確にしていたけどダイエットが続かなかった……」と感じたのではないでしょうか?
目標を明確にしていたにも関わらず、ダイエットを続けることができなくなることもあります。そうした場合には、実践したダイエットの理論や方法が間違っていることが原因で、ダイエットを断念している可能性が高いです。
例えば、一般的にダイエットの王道手段だと考えられているカロリー制限は、間違ったダイエット方法です。また、カロリー制限は継続して行うことが難しいため、カロリー制限で失敗した人の多くは、「自分の意思が弱いから失敗した」と考えます。
他にも、ハードな運動によるダイエットも、カロリー制限と同じように理論が誤っている上に継続が難しいものです。
ダイエットで失敗する人の多くは、ダイエットの理論と方法が間違っていることが原因でダイエットを断念します。
そこで以下に、ダイエットが続かない原因となる代表的なダイエット方法について記します。

カロリー制限によるダイエットは食欲を強める

カロリー制限は、食事から摂取するカロリーを減らして痩せるダイエット方法です。いってしまえば、「食べる量を減らして体重を落とす」という安易な考えによるダイエット方法になります。
例えば、「1日2000キロカロリーを摂取していたのを1500キロカロリーまで制限すれば、減らした500キロカロリー分だけ体重が減っていく」という理論になります。つまり、食事量を減らしただけ痩せるというダイエット方法です。
カロリー制限は、とてもわかりやすく納得のいくダイエット方法に思えます。しかし実際には、カロリー制限によるダイエットは上手くいきません
確かに、カロリーの摂取量を減らせば体重は落ちます。ただ、カロリー不足になると「ホルモン」が察知してカロリー不足を防ごうとするのです。
具体的には、カロリー制限をするとホルモンによって食欲が強まります。食事を我慢すると、異常にお腹が空くのは想像できるはずです。これは、カロリー不足を解消しようとしてホルモンバランスが変化したために起こっているのです。
その結果、食欲を我慢できずにドカ食いしてしまい、ダイエットを断念することになります。
これが、カロリー制限によるダイエットでは続かない理由です。
さらに、カロリー不足は食欲を強めるだけでなく、代謝を悪くするのです。カロリー制限をして代謝が下がった状態で、食欲に従って食べたらどうなるか想像できるでしょうか?
当たり前ですが、「リバウンド」します。
このように、カロリー制限によるダイエットは、食欲を高めることでダイエットの継続を妨げるだけでなく、リバウンドが必須のダイエット方法なのです。

ハードな運動によるダイエットも空腹感を強める

あなたはダイエットを目的に、ハードな運動を行った経験はないでしょうか? ここでいうハードな運動とは、翌日に筋肉痛が起こるような筋トレや、短時間で息切れが起こるような短距離走などを指します。
確かに、頑張って運動して汗をかくと、体重が減る気がしますよね?
ただ、激しい運動によって過剰にカロリーを消費してしまうと、カロリー制限と同じように空腹感が強くなります。その結果、運動後にドカ食いをしてしまいがちです。
さらに、ハードな運動は体重をコントロールしているホルモンのバランスを崩すことにつながります。激しい運動が、「自律神経」のバランスを崩してしまうためです。
自律神経とは、心臓や内臓、血管などの活動を無意識下で調整している神経になります。例えば、食べ物が消化・吸収されるのは、自律神経の働きによるものです。また、寝ているときに心臓や呼吸が止まらないのも、自律神経のおかげです。
つまり、人間が生きていくためには自律神経の働きが欠かせません。
激しい運動は、そうした自律神経のバランスを崩す原因になります。そのため、ダイエット目的に激しい運動を行うと、自律神経のバランスが乱れて体調を崩してしまう可能性が高いのです。
このようにハードな運動は、食欲を強めるだけでなく、体調不良を招くことでダイエットを断念させることにつながります。

誤った食事ダイエット

ダイエットのための食事法には、さまざまなものがあります。ただ、ダイエット界で提唱されている食事法は理論や方法が極端であるものがほとんどです。
例えばある病院では、患者さんの体重を減らすために、カロリー制限のために1日の摂取カロリーを1000キロカロリー未満に抑えています。既に述べたように、カロリー制限をしてもダイエットは上手くいきません。
その他にも、「マクロビオティック」であれば、肉類や魚類といった動物性の食品を摂らないようにします。
こうした極端で誤った食事法によるダイエットは、ほとんどの人は長く続けることができません。そもそも、理論が間違えているため、こうした食事法を行うと、痩せなかったり不調が出現したりします。
また、普通に生活していると、定められた食事法を守ることが難しい場面が多々あります。その際に、我慢してルールを厳守することがストレスとなって止める人もいます。
このように、誤った食事法でダイエットを行おうとすると、「痩せない」「体重は減ったけど体の調子が悪い」「我慢し続けることがストレスになる」という3つの問題が原因となって、ダイエットを断念することになります。

ダイエットを続けるための3つのポイント

ダイエットを行う際に、目的や目標が定まっていなかったり、ダイエットの理論や方法が間違っていたりすると、ダイエットを継続して実施することができません。ダイエットに失敗する人の多くは、このどちらかが原因でダイエットを断念します。
そこで以下に、ダイエットを続けるためのポイントについて記します。

ダイエットの目標を定めて脳に刷り込む

ダイエットを行う前に、まずは目的と目標を明確にするようにしましょう。そして、目的と目標は、できるだけ詳細にすることが大切です。
目的を決める際には、「痩せることでどうなりたいのか?」「ダイエットが具体的に何につながるのか?」というように、痩せることで得られるメリットを挙げます。そうすると、あなたがダイエットを行う目的が明確になります。
また、目標を決めるときには、長期的な目標と短期的な目標を設定するようにしましょう。そして、長期的な目標は体重やウエストなど、具体的な数値として表せる数値目標にして、短期的な目標は「今週は、20分のウォーキングを4回は行う」というような、行動目標にすることをお勧めします
長期的な目標として行動目標を立ててしまうと長続きしませんし、短期的な目標に数値を決めると達成できない可能性が高くなります。
例えば、長期的な目標を「1年間は毎日20分間の運動をする」という行動目標にしたとします。そうなると、1日でも運動を行わないと目標が不達成になってしまい、モチベーションが下がる原因になります。
また、短期的な目標として「1週間で2キロ痩せる」という数値的な目標を挙げても、達成できずにやる気の低下につながる可能性が高いです。
こうしたことを避けるためにも、「長期的な目標には数値目標、短期的な目標には行動目標」といったことを意識して定めるようにしましょう。また、立てた目標を家族や知人などに宣言しておくと、さらにダイエットに成功する可能性は高くなります。
このように、ダイエットを行う目的や目標を明確に定めることで、ダイエットを継続して行うことができるようになります。

ダイエットに対して正しい認識を持つ

ダイエットに対して、正しい認識を持っている人は少ないです。ダイエットというと、「とにかく痩せればいい」と考えている人がほとんどです。
しかし、健康的にダイエットを行うためには、「体質が改善された結果として適正な体重になる」という認識を持つことが大切です。つまり、ダイエットとは、健康的な体になった結果として痩せるだけであって、単に体重を減らすことではありません。
こうした認識を持っておけば、体重が減らないことに焦らなくなりますし、誤ったダイエット方法に騙されることも少なくなります。その結果、正しいダイエット方法を選択するようになるため、ダイエットを継続して行うことができるようになります。

正しい理論、方法でダイエットを実施する

今まで述べたように、ダイエットを継続して行うためには、正しい理論と方法で実践することが欠かせません。
いくらダイエットの目的や目標を明確にしていても、ダイエットに対して誤った認識を持ち、間違った理論と方法でダイエットを実践してしまうと、必ずダイエットを断念することになります。
つまり、ダイエットを継続して行うための一番のポイントは、「正しい理論と方法を知る」といえます。その上で、ダイエットの目的や目標を明確にすれば、ダイエットを続けて実施することは、そこまで難しいことではなくなります。
今回述べたように、ダイエットを続けるためには、「ダイエットを行う目的や目標を明確にする「ダイエットに対して正しい認識を持つ」「正しいダイエットの理論と方法を知る」」という3つが重要になります。
これら3つを意識して実践することができれば、苦労することなくダイエットを継続することができるようになるはずです。