脂質ダイエットによる体質改善

LowT3症候群とは?LowT3症候群の原因から症状、対処法まで全て解説

lowT3syndrome

 

「糖質制限しているとLowT3症候群になるっていわれたけど、LowT3症候群って何?」という疑問をもっているのではないでしょうか?

 

LowT3症候群とは、甲状腺ホルモンの一つである「T3」と呼ばれるホルモンが少なくなってしまう問題です。LowT3症候群は、甲状腺自体の働きは悪くなっていません。ただ、甲状腺の機能が低下してしまったような状態となり、髪の毛が抜けたり、力が入りにくくなったりするのです。

 

糖質制限をしていて、髪の毛が抜けたり、脱力感が起こったりしているのであれば、LowT3症候群になっている可能性があります。もしそうであるならば、適切な対処をしなければ、どんどん体調が悪くなってしまうことになります。

 

そこで今回は、「LowT3症候群の病態と原因、対処法」について解説します。

 

LowT3症候群の原因から症状、対処法のまとめ

 

・LowT3症候群のまとめ

原因 症状 対処法

・脂質(エネルギー)不足
・脂質代謝障害
・タンパク質の過剰摂取

・倦怠感
・脱力
・筋力低下
・抑うつ
・冷え症(手足の冷え、低体温)
・太りやすく痩せにくい
・脱毛、薄毛(ハゲ)
・肌トラブル
・生理不順

・糖質の摂取
・脂質(カロリー)摂取
・脂質代謝促進
・タンパク質摂取量の減量

 

LowT3症候群(NTI)とは

糖質制限をしている人の中には、「LowT3症候群(NTI:non-thyroidal illness)」と呼ばれる状態に陥る人が存在します。LowT3症候群(低T3症候群)とは、簡単に説明すると甲状腺で作られる「T3(トリヨードサイロニン)」というホルモンが少なくなっている状態です。

 

甲状腺ホルモンであるT3には、代謝を高めて体を動かすためのエネルギーを作り出したり、体温を維持したりする作用があります。

 

そのため、LowT3症候群に陥ると、代謝が低下して疲れやすくなったり、冷え症になったりするのです。また代謝が低くなるため、当然ながら体重も落ちにくくなります

 

それでは、LowT3症候群は具体的にどのような病態や症状であり、何が原因で生じるのでしょうか。

 

LowT3症候群(低T3症候群)の病態

甲状腺ホルモンにはT4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)の2つが存在します。

 

T4は非活性型(体に直接作用しない)の甲状腺ホルモンであり、T3は活性型(体に作用する)の甲状腺ホルモンです。つまり、T4の状態では甲状腺ホルモンとしての役割を果たしません。

 

通常、甲状腺ホルモンは脳によってコントロールされています。具体的には、脳から分泌される「甲状腺刺激ホルモン放出刺激因子(TRH)」が「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の放出を促し、TSHによって甲状腺が刺激されるとT4が分泌されます。その後、T4が活性化されてT3に変わると体に作用します。

 

つまり、甲状腺ホルモンの機能(代謝亢進)は、以下のような過程を経て発揮されるのです。

 

lowT3syndrome

 

一般的な甲状腺機能低下であれば、以下のように甲状腺ホルモンの分泌を促すTSHは高くなっています。また甲状腺でホルモンが作られないため、T4とT3の値は低くなります。

 

lowT3syndrome

甲状腺機能が低下しているため、TSHが放出されても甲状腺ホルモンであるT4やT3は作られません。そのため、どうにかして甲状腺ホルモンを作ろうとして、TSHがたくさん分泌されるのです。

 

それに対してLowT3症候群は、甲状腺の機能は正常であるため、TSHによって甲状腺が刺激されるとT4は作られます。ただ、T4がT3に変換される過程が阻害されるため、T3は低値となるのです。

 

lowT3syndrome

このように、LowT3症候群になると、甲状腺ホルモン(T4)が分泌されているにも関わらず、体内で活性化されません。その結果、甲状腺機能低下と同じような症状を呈することになります。

 

ちなみに、LowT3症候群を診断するために必要な甲状腺関連ホルモンの基準値は以下の通りです。

甲状腺関連ホルモン 基準値
甲状腺刺激ホルモン(TSH) 0.34-3.5μU/ml
FT4(遊離サイロキシン) 0.8~1.6ng/dl
FT3(遊離トリヨードサイロニン) 2.2~4.3pg/ml

 

LowT3症候群の原因

ここまで述べたように、LowT3症候群になるとT3が低値となるため、甲状腺ホルモンの主な働きである代謝が抑制されます。それでは、なぜLowT3症候群のような状態に陥るのでしょうか。

 

LowT3症候群を簡単に説明すると、飢餓状態になったときに「それ以上飢餓を強めないようにするために起こる体の防御反応」といえます。つまり、代謝を抑えることで、エネルギーの消耗を少なくしているのです。

 

飢餓とは、いってしまえばエネルギー不足の状態だといえます。

 

例えば、拒食症の人は、食事を十分量摂取しないため、体内でエネルギーを作ることができません。また、カロリー制限や断食などのダイエット・食事法をしている人も、カロリー不足で飢餓状態になります。

 

その他にも、糖尿病のコントロールが上手くいっていない人や悪性腫瘍、敗血症、手術後、外傷、熱傷などでも、エネルギー不足によって飢餓状態となる可能性があります。

 

LowT3症候群は、こうした飢餓状態に対して、代謝を抑制して無駄なエネルギーを消費しないために起こる防御反応だといえます。つまり、代謝を低くすることで、省エネモードとなっているのです。

 

このように、LowT3症候群の原因は、体のエネルギー不足にあるといえます。

 

ステロイド薬や副腎疲労症候群と甲状腺の関係性

さらに、炎症を抑える薬として知られる「ステロイド(副腎皮質ホルモン)薬」はT4からT3への変換を阻害します。ただ、ステロイドは脳に作用してTSHの分泌も抑制するため、TSHも下がります。

 

その結果、ステロイド薬を使用している人は、LowT3とは違い、TSHとT4、T3の全てが低値を示すケースが多いです。

 

ちなみに「副腎疲労症候群」などで副腎機能が低下するとTSHは上昇します。そのため、ステロイド薬使用時でも副腎疲労症候群を患っている場合には、LowT3症候群のように「TSHとT4は正常でT3だけ低値」という状態になる可能性もあるのです

 

このように、ステロイド薬を使用していたり副腎疲労症候群に陥っていたりする人は、病態が複雑になっているため、状態を判断する際に注意してください。

 

LowT3症候群を引き起こす病気

LowT3症候群は、基本的には栄養不足や体に大きな負担がかかったときになります。いってしまえば、LowT3症候群は「代謝を高める甲状腺ホルモン(T3)を減らすことで省エネモードにして、できるだけ体への負担を減らそうとする代償反応」なのです。

 

そのため、栄養不足や体に大きな負担がかかる病気などでLowT3症候群は発症します。

 

例えば、神経性食欲不振症や重症糖尿病、心筋梗塞、癌の末期などは、LowT3症候群の発症につながりやすいです。また、極端なカロリー制限によるダイエットなどでも、LowT3症候群となります。

 

このように、LowT3症候群はダイエットなどによる栄養不足や病気によって引き起こされます。

 

LowT3症候群の症状

ここまで述べたようにLowT3症候群になると、体は代謝を抑えて省エネモードになります。その結果、さまざまな不調が生じることになります。

 

例えば、疲れやすかったり、手足が冷えたりといったエネルギー不足の症状を呈する人は多いです。特に、「階段を上るのが辛くなった」という訴えはよく聞きます。

 

また、エネルギー不足になると、体は筋肉などのタンパク質を分解してエネルギーを作ります。そのため、髪の毛が抜ける、皮膚がもろくなるといった「タンパク質不足」を疑う症状が出現する人もたくさん存在します。実際に、血液検査でタンパク質の指標が低下しているケースは多々みられます

 

その他にも、脱力感や体重増加、生理不順などの症状が生じる人も多いです。

 

このように、LowT3症候群になると、エネルギー不足やタンパク質不足による不調が生じることになります。

 

血液検査におけるタンパク質の指標は以下の通りです。

  基準値 要因
総タンパク質 7.2-7.5g/dl ・タンパク質不足で低下*ただ、タンパク質不足で血液濃縮(血液がドロドロの)状態になると高値を示す
アルブミン 3.7-4.9mg/dl(4.0以上) ・食べた物を肝臓で処理して作られるタンパク質
A/G(アルブミン/グロブリン) 1.0~2.0

・グロブリンは体内で炎症が起こったときに作られるタンパク質

 

・A/G比が低いとアルブミン不足か、炎症が疑われる

γ-GTP
*AST(GOT)、ALT(GTP)など単位がU/Lであるものは全てタンパク質が原料となる酵素

20-25U/L ・タンパク質が合成されるときに作られる酵素
コリンエステラーゼ

男性322-762IU/l
女性248-663IU/l

・タンパク質が合成されるときに作られる酵素
BUN(尿素窒素) 9-21mg/dl(12以上) ・高タンパク質食、脱水、タンパク異化亢進で高値を示す・タンパク異化状態になければタンパク質摂取量の目安になる

総コレステロール
(LDLコレステロール、HDLコレステロールも含む)

130-200mg/dl(180以上)
LDL140以下
HDL40以上

・タンパク質と結合して血液中に現れる

 

<関連記事>
高タンパク質食なのに血液検査でタンパク質不足となる原因

 

LowT3症候群になるとLDLコレステロール値が高くなる

LowT3症候群になると、LDLコレステロール値が高くなります。これは、T3に肝臓におけるLDLコレステロールの受容体を発現させる働きがあるためです。

 

通常であれば、血液中のLDLコレステロールは肝臓内に取り込まれます。ただ、T3が低下してしまうと、肝臓でLDLコレステロールを受け取る受容体の数が少なくなるため、血中にLDLコレステロールがあふれてしまうのです。

 

こうしたことから、LowT3症候群になるとLDLコレステロール値が高くなります。

 

糖質制限とLowT3症候群の関係性

LowT3症候群を呈する一つの原因として「糖質制限」はよく挙げられます。特に、ダイエット目的で糖質制限をしている人の中には、LowT3症候群に悩まされている人が多いです。

 

それでは、なぜ糖質制限を実施するとLowT3症候群になりやすいのでしょうか。ここからは、LowT3症候群と糖質制限の関係性について述べます。

 

糖質制限でLowT3症候群が起こるメカニズム

既に述べたように、LowT3症候群の原因はエネルギー不足です。通常、エネルギーは糖質(ブドウ糖)もしくは脂肪(脂質)から作られています。糖質制限をすると、エネルギー源である糖分の摂取量が少なくなるため、エネルギー不足を招くのです。

 

例えば、食事から糖質を摂取している場合、食品から摂った糖分は血液中に吸収されてエネルギー源となります。基本的に、食後3~4時間は食事から摂った糖分によってエネルギーが作られます。

 

つまり、1日に3回食事をしている人は、食事を摂るたびにエネルギー源である糖分が補給されるのです。

 

その一方で糖質制限をしている人は、食事からエネルギー源である糖分が取り入れられません。その結果、体がエネルギー不足となってしまい、LowT3症候群となるのです。

 

糖質制限をしてもLowT3症候群が起こらないメカニズム

ただ、糖質制限をしている人の中には、どれだけ厳格に糖質制限を実施してもLowT3症候群にならない人もいます。こうした人たちは、脂肪を上手くエネルギー源として活用できているのです。

 

通常、糖質を摂取している人の体では、脂肪ではなくブドウ糖がエネルギーとして利用されます(糖代謝優位)。そのため、糖質制限をしていない人の体では、糖質をエネルギー源として使いやすくなっています。

 

その一方で、長年糖質制限をしている人の体では、主に脂肪を燃焼することでエネルギー源を作り出せるようになっているのです(脂質代謝優位)。

 

つまり、脂肪をエネルギー源として利用できる(脂質代謝が優位)人は、糖質制限をしても脂肪を燃焼してエネルギーを生み出すため、LowT3症候群を発症しないのです。

 

lowT3syndrome

 

このように、脂質代謝が高い人は、糖質制限をしてもLowT3症候群になることはありません。ただ当然ながら、どれだけ脂質をエネルギー源として活用できる人でも、脂質の摂取量(カロリー)が不足している場合には、エネルギー不足となるため注意してください。

 

ちなみに、脂質代謝が上手くいっている人には、以下のような特徴があります。

 

・太りにくい(痩せやすい)
・体温、基礎代謝が高い
・疲れにくい

 

逆にいうと、「太りやすい」「体温、基礎代謝が低い」「疲れやすい」人は、脂質代謝が障害されている可能性が高いといえます。

 

肝臓のエネルギー不足になる

ただ、脂質代謝が優位な人であってもLowT3症候群になるケースも多々見られます。そのようなケースには、肝臓の働きが関係しているのです。

 

既に述べたように、甲状腺で作られたT4はT3に変換されて初めて役割を果たします。そして、T4からT3の変換は主に肝臓と腎臓で起こります。つまり、肝臓や腎臓の働きが悪いと、T4がT3へ変換されずにLowT3症候群になってしまう可能性があるのです。

 

肝臓のエネルギー源は主に糖分です。脂質代謝優位の人は、脂肪と脂肪から作られる「ケトン体」をエネルギー源として活用しています。

 

脳の一部や赤血球以外は、ブドウ糖だけでなくケトン体からもエネルギーを産出できます。しかし、肝臓はケトン体を利用できません。そのため、糖質制限をしておりケトン体にエネルギー源を依存していると肝臓の働きが悪くなってしまうのです。

 

その結果、肝臓におけるT4からT3への変換が上手くいかずLowT3症候群になってしまいます。

 

このように、どれだけ脂質代謝が優れていてケトン体をエネルギー源として利用している人でも、肝臓の働きが悪くなることでLowT3症候群に陥ってしまうこともあるのです。

 

LowT3症候群の対処法

ここまで述べたように、LowT3症候群の原因は、脂質(エネルギー)不足と脂質代謝障害にあります。それでは、LowT3症候群に対してはどのような治療を行えば良いのでしょうか?

 

ここからはLowT3症候群の対処法について解説します。

 

タンパク質を摂るべきか?

LowT3症候群の治療法として、タンパク質の摂取がよく指導されます。糖質制限をしたときにエネルギー源としてタンパク質が利用されるため、エネルギー不足を防ぐ目的として、さらにタンパク質を食べるということです。

 

しかし、既に述べたように、糖質制限をしても脂質(エネルギー)を十分に摂取してエネルギー源として活用できれば、エネルギー不足にはなりません。また、タンパク質の摂取は糖質代謝を促すため、タンパク質不足を招くことになるのです。

 

特にLowT3症候群にタンパク質不足を伴っている場合には、タンパク質を摂取すると病態が悪化する可能性が高いです。

 

こうした理由から、LowT3症候群の人は、タンパク質の摂取量を増やすべきではないといえます。

 

運動をするべきか?

LowT3症候群の状態を「細胞の冬眠」と捉えて運動を指導されるケースもあります。

 

しかしこれまで述べたように、LowT3症候群はエネルギー不足が原因です。細胞が活動しないことではなく、細胞にエネルギーが供給されないことが問題になります。

 

当然、運動をすると細胞はさらにエネルギーを求めるようになるため、エネルギー不足の状態は悪化します。そのため、LowT3症候群の状態で頑張って運動すると、どんどん症状や病態が悪くなる可能性が高いです。

 

こうしたことからも、LowT3症候群になったときに運動することは避けるべきだといえます。

 

脂質(カロリー)摂取が有効なケースもある

脂肪の摂取量を増やすことでLowT3症候群を改善する可能性があります。脂質でエネルギーを補うことで、エネルギー不足を防ぐのです。

 

糖質制限をしていてLowT3症候群に陥っている人には、脂質(カロリー)の摂取が不足しているケースが多いです。話を聞いていみると、1日の総摂取カロリーが1,000キロカロリーを下回っている人がたくさんいます。

 

1,000キロカロリーというと、活動性が低い子どもに求められる摂取カロリー(1300キロカロリー前後)を下回っています。こうなると、エネルギー不足となってLowT3症候群に陥るのは当然です。

 

こうしたカロリー不足がある場合にLowT3症候群を改善するためには、脂質の摂取量を増やすことが必須になります。

 

脂質代謝を改善させる

ここまで述べたように、LowT3症候群を解消するためには、十分な脂質(カロリー)を摂取することが重要です。ただ、中には糖質制限+高脂質の食事で十分量のカロリーを摂取しているにも関わらず、LowT3症候群となる人も存在します。

 

そうした人のほとんどは、脂質代謝が障害されています。つまり、体内にエネルギー源となる脂肪は十分あるけれども、その脂肪を上手く活用できていないのです

 

例えば、これまでにカロリー制限や断食などのダイエット法・食事法を実践していた人には、脂質代謝が悪くなっている人が多い傾向にあります。

 

また既に述べたように、「太りやすく、痩せにくい」「体温、基礎代謝が低い」「疲れやすい」といった人は、脂肪の燃焼が上手くいっていない可能性が高いです。

 

脂質代謝が障害されている原因としては、栄養不足や運動不足、ストレス、睡眠不足などが挙げられます。これらの要因によって、脂肪を燃焼する器官である「ミトコンドリア」の働きが悪くなってしまうのです。

 

例えば、鉄が不足して脂質代謝に問題があると、どれだけ脂質を摂ってもエネルギーは作られません。ミトコンドリアで脂質をエネルギーに変換するためには鉄が必要なためです。

 

脂質代謝を高める方法については「ミトコンドリアダイエットを確実に成功させる8つのポイント」に詳しく書いています。

 

こうしたことから、十分な脂肪(カロリー)量を摂取しているにも関わらず、糖質制限をしてLowT3症候群になっている人は、脂質代謝を改善することが必須になります。

 

糖質を摂取するとLowT3症候群は改善する

LowT3症候群は、エネルギー供給不足が原因で起こっています。先に述べたように、脂質を十分に摂ってその脂質をエネルギーに変換できれば、LowT3症候群は解消します。

 

ただ、鉄などの栄養が不足している状態では、どれだけ脂質を摂ってもエネルギー不足の問題は無くなりません。

 

当然、このときの根本的な解消法は「鉄を補給する」ということです。しかし、鉄不足で脂質代謝が悪くなっている人が、鉄を補給して脂質から十分なエネルギーを作り出すようになるまでには時間がかかります。

 

その間、LowT3症候群の状態を放置しておくのは問題です。

 

さらに、既に述べたように、糖質制限によって肝臓の機能が低下してしまう人は、無理な糖質制限をすると、どれだけ脂質代謝が良くなってもLowT3症候群になる可能性が高いです。

 

そのため、LowT3症候群になって脂質などを摂取しても解消しない人は、とりあえず糖質を摂取することをおススメします。糖質を摂ることで、必要なエネルギーを補えば、体の飢餓状態は解消されます。

 

もちろん、砂糖や小麦粉などの単純糖質ではなく複合糖質を摂るなどの工夫は必要です。ただ、果糖は肝臓のエネルギー源として優れているため、肝臓が原因でLowT3症候群になっている人には有効な可能性が高いです。

 

糖質を避けたいのであれば、脂質の代謝が改善し脂質から十分にエネルギーを作れるようになってから、糖質の摂取量を減らしていけば良いでしょう。ただ、そのときも肝臓の機能に注意しながら実施してください。

 

また、中にはどれだけ脂質代謝を高めようとしても、上手く脂質からエネルギーを作り出せない人もいます。そうした人は、そもそも糖質制限を緩めた方が無難です。

 

このように、食事から十分なカロリーを摂取しているにも関わらずLowT3症候群が解消しない人は、糖質を上手く活用するようにしましょう。

 

今回述べたように、糖質制限をしている人は、エネルギー不足が原因で生じるLowT3症候群について認識しておかなければいけません。特に「厳格に糖質制限をしている」「食事で十分量の脂質(カロリー)を摂取できていない」もしくは「脂質代謝が上手くいっていない」という人は注意が必要です。

 

また、LowT3症候群のときには、頑張って運動はするべきではありませんし、糖質の摂取量を増やすことも検討すべきです。

 

LowT3症候群に陥ったときは、さまざまな原因を考えた上で、あなたの状態に合った対処法を実施することが大切になります。続けても解消しない方法を妄信し続けないように注意してください。


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