脂質ダイエットによる体質改善

リーキーガット症候群(LGS)で痩せにくくなる理由と解消法

ダイエットをしても痩せない原因の一つに「リーキーガット症候群(LGS:Leaky gut symdrome)」が挙げられます。リーキーガット症候群とは、簡単にいうと腸に穴が空いている状態です。

 

リーキーガット症候群になると、肝臓の働きが悪なったり、食欲が増進したりします。また、血糖値のコントロールも上手くいかなくなります。その結果、「太りやすく痩せにくい状態」となってしまうのです。

 

そうしたことを避けるためにも、ダイエット中でリーキーガット症候群である人は、まずリーキーガット症候群を改善しなければいけません。

 

そこで今回は、「リーキーガット症候群(LGS)で痩せにくくなる理由と解消法」について解説します。

 

リーキーガット症候群とダイエットの関係性のまとめ

LGSが招く問題 LGSの原因 LGSの解消法

・肝臓トラブル

 

・食欲増進

 

・インスリン抵抗性(血糖調整障害)

・特定物質の過剰摂取
 グルテン(小麦など)
 レクチン(大豆など)
 サポニン(豆類、ナス科など)
 タンニン(お茶、ワインなど)
 痛み止め(NSAIDs)
 経口避妊薬(ピル)
 抗生物質
 ステロイド
 アルコール
 乳製品(カゼイン)
 加工食品
 トランス脂肪酸
 人口甘味料

 

・カンジタ 

・原因となる食品の除去

 

・カンジタ除去

 

・乳酸菌、ビタミンDの摂取

 

リーキーガット症候群(LGS)とは

リーキーガット症候群とは、「Leaky:漏れる」「Gut:腸」という2つの単語を組み合わせて作られた病名になります。簡単にいうと、腸の粘膜に穴が空いてしまう病気です。

 

胃で消化された食べ物は腸から体内(血液中)に吸収されます。通常、腸では体内に取り込む物質を選別しているのですが、リーキーガット症候群になると、本来であれば体にとって不必要もしくは有害な物まで吸収してしまうのです

 

例えば、バクテリアやウイルスは体にとって有害な物質だといえます。そのため健康的な状態であれば、腸内にバクテリアやウイルスが侵入しても、体内に取り込まれることはありません。腸が有害物質と判断して吸収しないためです。

 

つまり、腸には有害な物質が体内に侵入しないように監視する役割があるのです。

 

ただリーキーガット症候群になると「タイトジャンクション」と呼ばれる、腸同士の結合が悪くなってしまうため、有害物質が体内に吸収してしまうことになります。

 

 

このように、腸に穴が空いてしまい、本来であれば体に不必要もしくは有害な物質が取り込まれるようになってしまう病気をリーキーガット症候群といいます。

 

リーキーガット症候群と慢性炎症

リーキーガット症候群になると、体内に有害物質が侵入することになります。そうなると、体は有害物質を体外へ排出しようとします。いわゆる「免疫反応」と呼ばれる現象が起こるのです。

 

例えば、花粉症やアトピーといったアレルギーは、体内に異物が侵入したときに、それを排除しようとして起こる免疫反応の結果として生じている現象です。そしてこのときには、体内では「炎症」が生じることになります。

 

炎症とは、体が修復するときに起こる反応です。例えば、骨折した後には骨折部位は腫れたり、熱をもったりします。これは、折れた骨が治るために生じている炎症反応です。こうした腫脹(腫れ)や熱感、発赤(赤み)、痛みといった症状を炎症症状といいます。

 

炎症症状は、傷ついた組織が治癒するために必要な炎症反応が生じている結果として起こっている現象です。そのため、組織が治るために必要不可欠な症状だといえます。ただ、炎症が必要以上に長引くと、体にとってさまざまな悪影響を及ぼすのです。

 

こうした、炎症が必要以上に長引いてしまう状態を「慢性炎症」といいます。慢性炎症は、さまざまな病気の原因になると考えられているのです。

 

例えば、慢性炎症はがんや糖尿病、動脈硬化症といった病気に関連しています。その他にも、糖尿病や自己免疫疾患(リウマチなど)、アルツハイマー病、骨粗しょう症、メタボリックシンドローム、アレルギーなど、多くの病気に慢性炎症が関わっているのです。

 

リーキーガット症候群になると、体内に侵入した異物が原因で慢性炎症が全身で起こるようになります

 

そのため、リーキーガット症候群の状態になってしまうと、さまざまな不調が出現する可能性があるのです。

 

リーキーガット症候群の原因

リーキーガット症候群の多くは、食生活の不摂生が原因です。腸に負担をかける食品を食べたり、乱れた食生活をしたりして腸内環境が悪化すると、腸のタイトジャンクションが緩んでリーキーガット症候群となります。

 

例えば、小麦粉や大麦など穀物に含まれている「グルテン」と呼ばれる成分は、腸の壁を破壊してタイトジャンクションの機能を悪くします。また、大豆や小麦、ピーナッツなどに入っている「レクチン」というタンパク質成分も、リーキーガット症候群を招く原因の一つです。

 

その他にも、豆類やナス科の植物に含まれている「サポニン」、ワインやお茶、緑茶などに入っている「タンニン」も腸にダメージを与えてリーキガッ症候群の発症につながります。

 

さらに、以下のような物質もリーキーガットを招く原因となります。

 

・痛み止め(NSAIDs)
・経口避妊薬(ピル)
・抗生物質
・ステロイド
・アルコール
乳製品(カゼイン)
・加工食品
・トランス脂肪酸
・人口甘味料

 

以上に挙げた物質を日常的に摂取していると、腸のタイトジャンクション機能が低下してしまい、リーキーガット症候群の状態となってしまう可能性が高くなるのです。

 

ちなみに「カンジタ」と呼ばれる腸内に生息する常在菌がリーキーガット症候群の原因となっている場合もあります。

 

リーキーガット症候群とダイエットの関係性

リーキーガット症候群になると慢性的な炎症が生じるため、さまざまな病気にかかりやすくなります。また、全身的に慢性炎症が起こると、ダイエットにも悪影響が及ぶのです。

 

リーキーガット症候群と肝臓の関係性

ここまで述べたように、リーキーガット症候群では全身で慢性炎症が引き起こされます。そして、リーキーガット症候群によって最も影響を受けやすい臓器は肝臓です。腸から血液中(体内)に取り込まれた栄養素のほとんどは、最初に肝臓で処理されるためです。

 

基本的に、食べた物は腸から血液中へ吸収された後、肝臓に送り込まれます。肝臓で代謝(解毒や分解)されて、はじめて全身の細胞へ送られるのです。

 

例えば、糖分は腸から取り込まれた後に肝臓で半分が蓄積されて、残りの半分が血液中に放出されて全身へ届けられます。こうすることで、摂取した糖分が全て血液中に流れ出て急激に血糖値が上がらないように調整されているのです。

 

このように、腸から吸収された物質は直後に肝臓で代謝されます。つまり、腸で選別されなかった有害物質の処理を肝臓が担うことになるのです。

 

そのため、リーキーガット症候群になって有害物質が腸から取り込まれると、肝臓に大きなダメージを与えることになります。

 

健康な状態での流れ:「腸 → 肝臓 → 全身」
リーキーガット症候群:「腸(リーキーガット症候群) → 肝臓(有害物質を処理しなければいけないため負担増) → 全身」

 

肝臓とダイエットの関係性

リーキーガット症候群によって肝臓に負担がかかると、肝臓では炎症が生じます。当然、肝臓で炎症が起こると肝臓の働きは悪くなります。その結果、ダイエットにもさまざまな悪影響が及ぶことになるのです。

 

例えば、肝臓には食事から摂取した脂肪を処理する役割があります。そのため、リーキーガット症候群が原因で肝臓が上手く機能していないと、食事で摂った脂質が蓄積されやすくなるのです

 

また既に述べたように、肝臓では血糖のコントロールが行われています。つまり、リーキーガット症候群によって肝臓の働きが悪くなっていると、血糖値が上手くコントロールされなくなるのです。その結果、血糖値が高くなると、血糖値を下げる作用をもつ「インスリン」と呼ばれるホルモンが大量に分泌されるようになります。

 

インスリンは肥満を招くホルモンです。インスリンには、血糖値を抑えるだけでなく脂肪の蓄積を促す作用があるためです。

 

そのため、リーキーガット症候群によって肝臓の機能が低下して血糖コントロールが悪くなると、太りやすくなります。

 

このように、肝臓の機能はダイエットと密接に関係しているのです。

 

<関連記事>
糖質制限ダイエット中に起こりやすい肝臓トラブルの原因と対処法

 

リーキーガット症候群と食欲の関係性

さらに、リーキーガット症候群になると食欲が増進します。リーキーガット症候群の状態になると、食欲を抑制する「PYY」と呼ばれるホルモンの分泌が少なくなるためです。

 

通常、食べ物を食べて腸が刺激されると、PYYが作られて食欲が抑えられます。ただリーキーガット症候群では、いくら食べてもPYYが作られないため、食欲が収まらないのです。当然、食欲が増して食べ過ぎると体重は増加します。

 

このように、リーキーガット症候群になると食欲の増進によっても太りやすくなります。

 

ちなみに、PYYは有酸素運動によって血液中の量が増えます。そのため、リーキーガット症候群の人に限らず、空腹を感じたときには有酸素運動を実施すれば、PYYによって空腹感が抑えられることになります。

 

リーキーガット症候群と血糖調整の関係性

既に述べたように、リーキーガット症候群になると肝臓の機能が低下して血糖コントロールが障害されます。またそれだけではなく、リーキーガット症候群はホルモン分泌の異常や「インスリン抵抗性」を招くことでも血糖調整を妨げるのです。

 

例えば、リーキーガット症候群では、インスリンの分泌を促す作用をもつ「インクレチン(GLP-1)」と呼ばれるホルモンの分泌が悪くなります。その結果、血糖値を下げるインスリンが作られなくなるため、食後に高血糖(血糖値が高い)状態となるのです。

 

さらに、既に述べたようにリーキーガット症候群は全身的な炎症を引き起こします。こうした炎症が「インスリン抵抗性」を招くことになるのです。

 

インスリン抵抗性とは「インスリンが効きにくい状態」を指します。例えば、通常であれば5のインスリンが分泌されれば血糖値が落ち着くとします。それに対してインスリン抵抗性がある場合、インスリンの効きが悪くなっているため、同じ量のインスリンが分泌されても血糖値が下がらないのです。

 

そうなると、体はどうにかして血糖値を落ち着かせようとしてインスリンを大量に作ります。その結果、体内でインスリンがあふれることになるのです。

 

インスリンは肥満を招く大きな原因となります。そのため、リーキーガット症候群によってインスリン抵抗性が引き起こされると太りやすくなるのです。

 

このようにリーキーガット症候群になると、ホルモンの分泌異常やインスリン抵抗性が起こった結果、血糖値のコントロールが障害されて肥満につながります。

 

 

リーキーガット症候群の解消法

ここまで述べたように、リーキーガット症候群の状態ではダイエットに成功しにくいです。そのため、リーキーガット症候群が疑われる場合には、リーキーガット症候群を改善しなければいけません。

 

そこで以下に、リーキーガット症候群の解消法について記します。

 

リーキーガットの原因を除去する

リーキーガット症候群に限らず、病気を治すためには原因を取り除くことが大切になります。原因を除去すれば、自然と問題が解消されるためです。

 

例えば、(2型)糖尿病の原因は主に糖分の摂りすぎです。食事で過剰に糖質を摂取することで血糖値が高くなります。そのため、血糖値を下げて糖尿病を改善するためには、原因である糖質の過剰摂取を止めることが必須です。

 

これと同じように、リーキーガット症候群を解消するためには原因を除去する必要があります。既に述べたように、リーキーガット症候群の原因はさまざまです。

 

再度、リーキーガット症候群の原因を記します。

 

・グルテン(小麦など)
・レクチン(大豆など)
・サポニン(豆類、ナス科など)
・タンニン(お茶、ワインなど)
・痛み止め(NSAIDs)
・経口避妊薬(ピル)
・抗生物質
・ステロイド
・アルコール
・乳製品(カゼイン)
・加工食品
・トランス脂肪酸
・人口甘味料

 

この中で、あなた自身が過剰に摂取している食品や物質を避けてみて、体調の変化を確認しましょう。もし特定の食品がリーキーガット症候群の原因となっていれば、2週間その食品を食べないと、体に何らかの良い変化が現れるはずです。

 

特に、パン(グルテン)や乳製品(カゼイン)が原因でリーキーガット症候群となっている人は多いため、注意してください

 

カンジタを解消する

リーキーガット症候群の原因の一つに「カンジタ」が挙げられます。カンジタとは腸内細菌の一種であり、誰の腸内にでも生息している菌です。ただ、カンジタが増えすぎるのは問題であり、リーキーガット症候群を発症する可能性があります。カンジタ菌が腸を貫くのです。

 

カンジタが増殖すると、体内で2日酔いの原因とされている「アセトアルデヒド」が大量に作られます。そのため、頭痛がしたり、頭がフラフラしたりといった不調が現れるのです。また、カンジタは体を動かすエネルギーを作り出す「TCAサイクル」を障害するため、疲れやすくなります。

 

こうした、頭痛や集中力の低下、疲労などの症状が認められる場合には、カンジタが増殖している可能性があります。

 

そして、カンジタが増殖する原因は主に「糖質の過剰摂取」「腸内環境の悪化」「胃酸分泌低下」の3つです。そのため、カンジタを改善するためには、糖質制限と善玉菌(乳酸菌など)の摂取、よく噛む(胃酸分泌を促す)ことが有効になります。

 

このように、カンジタが疑われる場合には、カンジタへの対処を実施することが重要です。

 

乳酸菌、ビタミンDを摂取する

既に述べたように、リーキーガット症候群は「腸のタイトジャンクションが緩んでいる状態」になります。そのため、腸のタイトジャンクションを強くする栄養素を補給することは、リーキーガット症候群の改善に有効です。

 

例えば、善玉菌である「乳酸菌」は腸のタイトジャンクションを強固にする作用があります。また「ビタミンD」にも、タイトジャンクションを強める働きがあるのです。

 

このように、乳酸菌やビタミンDといった物質を摂取することは、腸のタイトジャンクションの機能を回復させることにつながります。

 

以下に、乳酸菌とビタミンDが豊富に含まれている食品をまとめます。

乳酸菌 ビタミンD

・乳酸菌飲料
・ヨーグルト
・大豆
・米
・ぬか
・味噌
・チーズ
・発酵バター

・卵黄
・黒カジキ
・紅サケ
・キクラゲ
・干しシイタケ
・バター
・牛乳

 

食品で摂れない分は、サプリメントなどで摂取しましょう。

 

今回述べたように、リーキーガット症候群になると、肝臓やホルモンバランス、血糖調整などが障害されるため太りやすくなります。そのため、ダイエットを成功させるためには、リーキーガット症候群を解消することが大切です。

 

「どれだけ頑張ってもなかなか痩せない」という人は、リーキーガット症候群が原因かもしれません。そうした人は、以上に記した内容を実践してリーキーガット症候群を解消することで、スムーズにダイエットで成功できるようになります。

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