脂質ダイエットによる体質改善

月経について学び、無排卵周期症を知る:エストロゲンとの関係

月経は、性成熟期の女性であれば、ほとんどの人に起こっている現象です。正常では、約28日周期で、排卵や出血が生じます。また、この月経の周期は、女性ホルモンのバランスによって作られています。

 

そのため、女性ホルモンに問題があると、月経周期に何らかの変化が起こります。例えば、月経周期が長くなったり、出血が起こらなかったりします。

 

そのような女性ホルモンの影響によって生じる問題の1つに「無排卵性周期症」があります。無排卵性周期症は、定期的な出血はありますが、排卵が起こっていない状態です。排卵は、妊娠出産に必要な現象であるため、女性にとっては大きな問題となります。

 

そこで今回は、月経周期の基本的なことについて説明し、その後、どのような問題によって、無排卵性周期症が起こるのかを解説します。

 

 月経周期
月経とは、約28日間隔で起こり、数日で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血のことを言います。この周期は、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」によって作り出され、調整されています。

 

月経周期は、子宮内膜と卵巣の状態によって、3つの周期に分けられます。

 

 ・月経期(黄体~卵胞期)
月経期は、いわゆる生理期間であり、子宮内膜が剥がれることで出血が起こる時期です。この時期には、エストロゲン、プロゲステロンの両方の分泌が低下しています。この2つのホルモンには、子宮内膜を厚くする作用があります。そのため、それらの分泌量が低下すると、子宮内膜が壊れます。

 

この時期は、通常、3~7日間続きます。

 

 ・増殖期(卵胞期)
増殖期は、子宮内膜が厚くなる時期です。

 

精子と卵子が出会うことで受精が起こり、受精卵ができます。受精卵は、子宮内膜に付着し、そこで成長します。子宮内膜に付着することを「着床」といいます。受精卵が着床するためには、子宮内膜が厚く、柔らかい状態になっている必要があります。

 

人間で例えると、寝るときに、床にベッド(子宮内膜の肥厚)を用意するようなイメージです。そのベッドを置く時期が増殖期ということです。

 

この時期は、エストロゲンの分泌が増加します。そして、エストロゲンの作用によって子宮内膜は肥厚します。

 

 ・分泌期(黄体期)
分泌期は、さらに子宮内膜が厚くなり、受精卵の着床と発育に適した状態になる時期です。

 

先ほどの例えで言うと、ベッドの上に柔らかい布団をひくようなイメージです。布団をひくことで、受精卵がスムーズに着床・成長しやすい環境が作られます。

 

この時期は、エストロゲンの分泌が低下し、プロゲステロンの量が増えます。増殖期の最後に排卵が起こった後、分泌期が始まります。このときに、受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠が成立するということです。受精、着床が起こらない場合は、また月経期に戻ります。

 

また、排卵は、エストロゲンの分泌量が一気に上昇することで起こります。この排卵に問題が生じるのが、無排卵性周期症です。

 

 無排卵性周期症の原因
無排卵性周期症の原因は、エストロゲンの分泌異常にあります。先ほど述べたように、排卵は、エストロゲンの分泌量が一気に高くなることで起こります。そのため、エストロゲンの量が少ないと、排卵は生じません。

 

排卵が起こると、「黄体」と呼ばれるプロゲステロンを分泌する器官が形成されます。つまり、黄体は排卵がないと作られません。

 

通常、排卵後には、黄体が形成されることで、プロゲステロンの分泌量が増します。そのため、子宮内膜はさらに厚くなります。しかし、無排卵性周期症では、排卵が生じないため、プロゲステロンの分泌増加が起こりません

 

そうなると、子宮内膜は、肥厚した状態を維持・促進することができなくなります。その結果、子宮内膜が剥がれ、出血します。

 

そのため、無排卵性周期症の症状は、出血が頻繁に起こるなどの「月経周期の異常」と、出血量が多くなったり、出血期間が長くなったりする「月経量、月経持続期間の異常」が主になります。それに加えて、排卵が起こらないため、低体温が持続します。

 

 エストロゲンの分泌異常の原因 
エストロゲンの分泌は、「脳 → 卵巣 → エストロゲン」という形でコントロールされています。そのため、脳と卵巣のどちらかに問題があると、エストロゲンの放出に異常が起こってしまう可能性があります。

 

無排卵性周期症のほとんどは、脳の問題によるものだと言われています。この卵巣の働きをコントロールする脳は「視床下部」と呼ばれる場所です。

 

そして、視床下部は、自律神経の影響を大きく受ける場所です。自律神経の不調によって、視床下部の働きが障害されると、卵巣にも影響を及ぼし、結果的にエストロゲンの分泌に問題が起こります。

 

つまり、無排卵性周期症の原因は、自律神経にあることがほとんどであるということです。そのため、無排卵性周期症を根本的に改善させるためには、自律神経を整える必要があります。

 

今回述べたように、無排卵性周期症の原因は、エストロゲン分泌異常にあります。そして、エストロゲンの調整には、自律神経が深く関わっているため、根本的な問題は自律神経にあることがほとんどです。

 

また、エストロゲンだけでなく、プロゲステロンの分泌にも自律神経は関わっています。つまり、女性ホルモンの異常で生じる病気のほとんどは、自律神経の問題から起こっていることが予測されます。

 

このことからも、特に女性は、自律神経を乱さないような生活を送ることが大切と言えます。

食欲コントロールダイエットの極意を授けます:無料メルマガ登録


dietmail


月経について学び、無排卵周期症を知る:エストロゲンとの関係 関連ページ

女性性器の解剖と機能について学び、女性疾患の理解につなげる
女性ホルモンの特徴と作用・働き:エストロゲンとプロゲステロン
エストロゲンの種類と特徴を知り、生理周期、排卵との関係を学ぶ
月経周期(生理周期)における体の変化:ホルモンと子宮内膜
自律神経の不調が月経前症候群(PMS)を悪化させるメカニズム
月経困難症の分類と特徴・病態:ホルモン・自律神経との関係
子宮内膜症の原因:ホルモン・自律神経・生活習慣との関係
子宮内膜増殖症の基礎・病態と原因:自律神経・ホルモンの関係性
更年期障害の症状・特徴と原因:自律神経・ホルモンとの関係
内臓が脱出する骨盤内臓器脱:子宮脱、直腸脱、小腸瘤の症状
子宮筋腫の原因:エストロゲンの過剰分泌(生活習慣・食生活)
子宮腺筋症の原因(ホルモンバランス)と子宮内膜症との違い
無月経の原因と分類:女性ホルモン・自律神経との関係
神経性食欲不振症の特徴・メカニズムと原因:心理的的問題の影響
生理周期のホルモンバランスについて図を使ってわかりやすく解説
エストロゲンが不調を招く?女性ホルモンのバランスが崩れる原因と症状

サイトマップ
HOME ダイエットメルマガ ダイエット相談 プロフィール 出版本 お問い合わせ