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骨盤の歪みを治す!骨盤矯正ダイエットについて解説

あなたは、「骨盤矯正ダイエット」というダイエット方法をよく見かけませんか?
骨盤矯正ダイエットは、人気が高いダイエット方法です。骨盤矯正とは、歪んだ骨盤を正しい状態に戻すことであり、整体や接骨院(整骨院)などでよく使用される言葉です。
特に産後などは、出産に伴うホルモン状態の変化によって骨盤が緩んでしまいます。そのため、骨盤が広がったり歪んだりしやすくなります。そして、出産後に歪んだ骨盤を放置しておくと、太りやすくなります。
そうした骨盤の歪みを解消し、体重の増加を予防・解消するのが骨盤矯正ダイエットです。ただ骨盤矯正は、正しい認識を持った上で、適切な施術を行うことができる治療家に実施してもらわなければ、効果を発揮することはありません。
そのため、まずはあなた自身が骨盤矯正によって得られる効果について理解しておくことが大切です。
そこで今回は、「骨盤矯正ダイエット」について解説します。

骨盤矯正ダイエットとは

骨盤は、左右に対象的に位置する2つの「腸骨(ちょうこつ)」と、腸骨の間に挟まれている「仙骨(せんこつ)」という3つの骨によって構成されています。
 ・骨盤後方からの画像
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 ・骨盤前方からの画像
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そして、骨盤は上方で背骨、下方で下肢(足)とつながっています。つまり、骨盤には上半身(体幹)と下半身をつなぐ役割があります。そのため、骨盤が不安定になったり、歪んだりすると、全身に悪影響を及ぼすことになります。
こうした体の中心にあって、全身に影響する骨盤の位置を正しく戻す手技、技術が「骨盤矯正」です。
骨盤は、妊娠・出産や普段の姿勢、動きの癖などによって歪むことがあります。例えば、右側の腸骨が前方向に捩れたり、骨盤の下側が広がったりします。
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このように正常な位置から歪んでしまった骨盤を、骨盤矯正によって正しい状態に修正します。実際には、施術者によって他動的に矯正するのが主な方法ですが、自分自身で矯正するテクニックもあります。

骨盤矯正で歪みを整えることで得られる3つの効果

骨盤矯正とは、歪んだ骨盤の位置を正しい状態に戻すものです。骨盤は、歪みや緩みがあると、本来持っている機能を十分に発揮できなくなります。
例えば、骨盤には上半身の重みを下肢に伝える役割があります。骨盤によって上半身の体重が下半身に分散されることで、腰などに負担が集中することを防げます。そのため、骨盤がズレて下半身へ体重を伝達できなくなると、腰に過剰な負荷がかかってしまい腰痛の発症につながる可能性があります。
このように、骨盤が歪んだり緩んだりすると、骨盤が本来持つ働きが妨げられてしまいます。そこで以下に、骨盤矯正によって骨盤を正しい位置に戻すことで得られる3つの効果について記します。

体幹が安定する

「体幹(たいかん)」という言葉は、聞いたことある人が多いのではないかと思います。体幹とは簡単にいうと、胴体(どうたい)のことであり、身体の中心部に位置する部分のことを指します。いわゆる「お腹」や「腰」と呼ばれる部位を、総称して体幹といいます。
そして、体幹が安定しないと、そこに位置する腰には大きな負担がかかります。また身体の中心にあるため、体幹部が不安定になると、腰だけでなく手足にも悪影響を及ぼします。
例えば、体幹の安定性が低下することが、ひざや肩などの痛みにつながるケースも多くあります。
骨盤は、こうした体幹を下から支えるような形で存在しています。そのため、骨盤が歪んだり緩んだりしてしまうと、体幹の安定性が悪くなってしまいます。つまり、「骨盤の歪み → 体幹の不安定性 → 腰痛、手足の痛み」というように、骨盤のトラブルが全身に悪影響を及ぼすことにつながります。
こうしたことから、骨盤矯正には「体幹を安定させて、全身のトラブルを予防・解消する」という効果があります。

内臓の活動が活発になる

骨盤の中には、腸や生殖器といった臓器が納まっています。そのため、骨盤の変化は内臓にさまざまな影響を与えることになります。
例えば、骨盤が歪んでしまうと、骨盤内にある腸にも捻れが生じます。また、骨盤が緩んでしまうと、内臓の位置が下がってしまいます。この状態を「内臓下垂」いいます。
そして、このように腸が捩れたり下垂したりすると、当然ながら腸の働きは悪くなります。
腸には、食べ物を消化したり吸収したりする働きがあります。また、腸は栄養素として取り入れた後に残ったカスを、便として排泄する機能も持っています。そのため、内臓に歪みが生じてしまうと、腸がこれらの役割を果たさずに、さまざまな不調が出現することになります。
具体的には、腸の消化・吸収機能が悪くなると、消化不良によって腹痛などが生じます。そして、栄養の取り込みが悪くなるということは、体を動かすエネルギーを作ることができなくなるため、脱力感や倦怠感が起こります。
このように、骨盤の歪みは腸の働きに大きく影響します。そこで以下に、骨盤の問題によって起こる腸のトラブル例を記します。
・便秘、下痢
・代謝低下
・腹痛(お腹の張り)、消化不良
・膨満感
歪んだ骨盤を矯正すると、それだけで腸の働きは良くなります。骨盤矯正には、このように骨盤内に存在する内臓の活動を活発にする効果があります。

姿勢が安定する

骨盤は、背骨を下から支えるように存在しています。そのため、骨盤の変化は背骨に大きく影響を与えます。
例えば、椅子に座った状態で、骨盤を起こす(腰を反る)と自然と背骨は伸びます。逆に、骨盤を倒す(脱力して腰を丸める)と、背中は丸くなります。つまり、骨盤は姿勢に影響を与えることになります。
そのため、骨盤の捻れや緩みは、そのまま姿勢に反映されることになるといえます。
このように、骨盤矯正には「姿勢を良くする」という効果があります。

骨盤矯正によるダイエット効果

骨盤矯正には、主に「体幹を安定させる」「内臓の働きを良くする」「姿勢を良くする」という効果があります。そしてこれら3つは、全てダイエットと関係しています。
例えば、体幹が安定するということは、体幹部分に位置する腹筋や背筋の働きが活発になります。つまり、骨盤矯正によって体幹が安定した状態であると、それだけで腹筋や背筋を鍛えることになります
また、内臓の働きが良くなって消化・吸収が活発になると、体の代謝は良くなります。そして、代謝が高くなると、脂肪が燃焼しやすくなるため自然と痩せやすくなります。さらに、内臓の活動が活性化されて便秘が解消されると、当然ながらその分だけ体重は減ることになります。
他にも、姿勢が良くなると、自然とウエストが引き締まることになります。
実際に、立った状態で骨盤を起こした(腰を反った)状態と、骨盤を倒した(腰を丸めた)場合では、お腹の出っ張りぐらいが違うのを実感できると思います。そのため、姿勢が良くなるとお腹周りがスッキリしているように見えます。
このように骨盤矯正は、骨盤の位置を正すことによって得られるさまざまな効果によってダイエットと深く関係しています。
今回述べたように、骨盤矯正は「体幹の安定性」や「内臓の働き」「姿勢」に対して良い影響を与えます。そしてそのことが、結果的にダイエットにつながります。
ただ、骨盤矯正を行うときには、専門的な知識と技術を持った施術家に行ってもらうことが大切です。骨盤矯正は、体に大きな影響を与えるため、「間違った方法で行ってしまうと、逆に悪影響を及ぼすことになる」ということも理解しておくようにしましょう。