脂質ダイエットによる体質改善

ダイエット(減量)に必要な糖質制限食が安全である理由

糖質制限というと、体への危険性が指摘される傾向にあります。例えば、「脳には糖分が必要だから、糖を摂取しないと脳の働きが悪くなる」ということはよく聞きます。他にも、「筋肉がなくなる」「ケトン体が増えるため危険」といった批判があります。

 

しかし実際には、糖質制限食にはそのような健康面に対する心配はいりません。上記のことは、体の生理的な機能を考えると、糖質制限を実施しても起こらないことがわかります。

 

私も糖質制限の生活を行っていますが、全く何も問題ありません。むしろ糖質を摂った時の方が、体のだるさや疲労感、筋肉の衰えがありました。そして、特に制限中に糖分を摂ると、動悸などの反応も起こります。

 

そこで今回は、糖質制限食の安全性について解説します。

 

糖質制限で問題視される4つのこと

糖質制限の危険性に関しては、主に4つのことについて指摘されます。これらは、昔から言われていることであり、とくに根拠もなく信じ続けられていることです。

 

そこで以下に、糖質制限に対する4つの批判について記します。

 

脳がエネルギー不足になる

「脳の細胞はエネルギー源として糖しか利用できない」という認識は、一般人だけでなく医療従事者でも共通しています。しかしこれは間違っています。人の細胞でエネルギー源として糖しか使えないのは赤血球だけであり、脳はその他の物質もエネルギー源として利用できます。

 

具体的には、脳は「ケトン体」と呼ばれる物質を使って、エネルギーを生み出すことができます。ケトン体とは、脂肪から作られるものであり、体内で日常的に産生されている物質です。

 

そして、ケトン体はエネルギー源の1つとして利用されます。

 

人体のエネルギー源は、主に「ブドウ糖」「脂肪酸」「ケトン体」の3つです。その中でも、人のエネルギー源の中心となっているのは、ブドウ糖ではなく脂肪酸とケトン体です

 

既に述べたように、ブドウ糖からしかエネルギーを作ることができないのは赤血球のみです。脳もケトン体からエネルギーを生み出すことができるため、糖質制限によってブドウ糖の摂取を控えても、脳のエネルギーが不足することはありません。

 

糖質制限食で脂質が多い食事をすると健康に悪い

これも「脂肪=悪者」という誤ったイメージから起こるものです。確かに、糖質制限食をすると、脂肪の摂取量は必然的に増えます。しかし、脂肪は体にとって必要不可欠なものです。

 

脂肪を摂ると、コレステロール値が上がり、血液がドロドロになるなど言われますがそのようなことはありません。血液中のコレステロールは、ほとんどが食事から摂取したものではなく、体内で作られているためです。つまり、食事で摂った脂肪量は血液中のコレステロール値にあまり影響しません。

 

そもそもコレステロールは、細胞やホルモンを作る材料になったり、体を動かすためのエネルギーになったりします。そのため、コレステロールが不足すると、「疲れやすい」「集中力がなくなる」などの症状が出ます。

 

確かに、通常の食事で脂肪の量を多くすると、肥満などの問題が出ることは事実です。しかし、これは糖質制限を行っていない場合の話です。つまり、糖質と脂肪がセットになると問題なのであって、糖質を制限していれば、脂肪の摂取が問題になることはほとんどありません。

 

もちろん、体にとって良くない油を摂るとさまざまな悪影響が出ます。しかし、良質の脂肪さえ摂取していれば、そのような心配はいりません。

 

筋肉が衰える

糖質制限食をすると、タンパク質を使ってエネルギーを作るため、筋肉が衰えるとよく言われます。確かに食事の糖質量が少なくなると、タンパク質を基にエネルギーを産生します。しかし、このことによって筋肉量が少なくなることはあり得ません。

 

このような、タンパク質からエネルギーを作り出すメカニズムは、どのような食事をしている人にも起こっています。筋肉の分解は、誰にでも日常的に起こっていることです。

 

このときに使われているタンパク質は、筋肉が分解された後に、そこでできた「アミノ酸」が余剰に余った場合のみです。そのため、食事の糖質量には全く左右されることはありません。糖質の摂取量が多くても少なくても、アミノ酸に余裕がなければ、タンパク質がエネルギーに使われることはありません。

 

体におけるエネルギー利用の優先順位は以下の順番になります。

 

アルコール → ブドウ糖 → 脂肪酸やケトン体 → アミノ酸

 

つまり、摂取カロリーの全体量が不足しない限り、筋肉が分解されて、エネルギーに利用されることはあり得ません。タンパク質の前に、糖質や脂肪が優先して利用されます。

 

筋肉を分解することで、エネルギーの産生を行うとしたら、極端なカロリー不足が長期間続き、体に蓄積されていた脂肪と糖分が全て無くなってしまった後です。通常の生活でこのようなことは起こらないため、糖質制限で筋肉が衰える心配はいりません。

 

ケトン体が増えて危険

これは、医療従事者などによく指摘されることです。これも生理学的に考えると、とくに体に問題ないことは説明できます。

 

確かに糖質制限食では、ケトン体の濃度が高くなる可能性があります。しかし、ケトン体は、体にとって害のあるものではなく、むしろエネルギー源となるなど、体に必要なものです。ケトン体が危険だと言われるのは、糖尿病の合併症で起こる「ケトアシドーシス」の影響です。

 

ケトン体は酸性の物質です。ケトアシドーシスとは、ケトン体が血液中に増えることで血液が酸性に傾いた状態のことをいいます。

 

しかし、血液中の酸性、アルカリ性といった酸塩基平衡は、さまざまな体の機能によって厳格に調整されています。そのため、ケトン体の血中濃度が通常の30倍になっても、血液が酸性に傾くことはないことが明らかになっています。

 

つまり、一般的な認識では「ケトン体の増加 → 血液が酸性に傾く → 危険」となっていますが、ケトン体の増加で血液の酸塩基平衡が崩れることはありません。そのため、ケトン体が増えることによって体が危険な状態になることはありません。

 

今回述べたように、糖質制限食の安全性は、生理学的な事実から証明されています。そのため、日常的に糖質制限を行っても、体にとっては問題ないのです。

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