ダイエットを行う上で、良質な睡眠を取ることは重要です。睡眠不足は、自律神経の活動やホルモンのバランスを乱します。そしてその結果、太りやすい体質になったり食欲が増進したりしてダイエットに失敗するのです。
このように、ダイエットを行う上で睡眠は非常に重要です。
また、そうした睡眠を促す「睡眠薬」を使用することで痩せるダイエット法があります。これは、睡眠薬を飲むだけで痩せるという方法です。
確かに、睡眠に問題がある人は睡眠薬によって眠れるようになると痩せやすくなる可能性はあります。ただそうであっても、睡眠薬を飲むだけでダイエットするという考え方を持つのは無謀かつ危険です。そもそも、睡眠薬自体には痩せる効果はありません。
そのため、睡眠障害をもっている人であっても、ダイエット目的に睡眠薬を飲むのは絶対に避けるべきです。
そこで今回は「ダイエット効果を目的に睡眠薬を使用すべきでない理由」について解説します。
睡眠とダイエットの関係性
睡眠とダイエットには深い関係性があります。良質な眠りが取れれば、自然と痩せやすい体を作ることができるのです。
例えば、体重の増減をコントロールしているのはホルモンです。体に脂肪が蓄積するかどうかは、ホルモンのバランスによって決まっています。また、ホルモンの分泌を調整しているのは自律神経です。
自律神経とは、無意識下で体の機能をコントロールする神経になります。ホルモンの分泌も、主に自律神経の働きによって調整されているのです。
そして、睡眠不足は自律神経の活動を乱します。そのため、結果的にホルモンバランスが崩れてしまい、体重コントロールにも悪影響を及ぼすことになるのです。
また、睡眠不足は食欲を調整しているホルモンバランスを乱すことが明らかになっています。具体的には、睡眠時間が短いと、食欲を促す「レプチン」と呼ばれるホルモンの分泌が促されます。その結果、どんどん食べてしまうことになり、太ってしまうことになるのです。
このように、睡眠とダイエットには深い関係性があります。
睡眠薬によるダイエット効果?
睡眠薬を飲むことで睡眠の質を改善することができれば、自律神経やホルモンのバランスを整えることにつながる可能性はあります。そうなると、結果的に体質が改善されて痩せやすくなるのです。
また、ダイエットをしている人の中には、無理やり食欲を抑えるために睡眠薬を使っている人も存在します。
例えば「夕食を摂らずに空腹を感じる前に睡眠薬を飲んで眠る」というダイエット方法を行っている人もいます。つまり、食欲を睡眠薬による睡眠欲でごまかすことで、摂取カロリーを抑えて痩せようという考え方です。
このように睡眠薬によるダイエット効果には「睡眠の質を高めて自律神経やホルモンのバランスを整える」「食欲が起きないようにすることで総摂取カロリーを減らす」というものが考えられます。
ダイエット目的に睡眠薬を使用してはいけない理由
ここまで述べたように、ダイエット効果を期待して睡眠薬を使用している人は少なからず存在します。
ただ、基本的にはダイエット目的に睡眠薬を使用すべきではありません。睡眠薬は、あくまで睡眠障害を改善するための薬であり、痩せることを目的としたものではありません。
もちろん、睡眠障害に悩まされている人が、睡眠薬を上手く活用することで眠れるようになると、結果的に痩せる可能性はあります。
しかし、それでもダイエット目的に睡眠薬を使うのは避けるべきです。
そもそも睡眠薬は痩せるための薬ではない
既に述べたように、そもそも睡眠薬は睡眠障害を改善するためのものであり、痩せることを目的とした薬ではありません。そのため、睡眠障害がないにも関わらず、ダイエット効果を期待して睡眠薬を飲むことは避けてください。
睡眠薬というと、痛み止めのように気軽に飲む人が少なくありません。しかし、どのような種類であっても、薬は体にとって異物です。そのため、大小の差はありますが、必ず体に対して何かしらの悪影響を与えます。
つまり、薬には副作用があるということです。睡眠薬も同様であり、全ての睡眠薬が副作用を有しています。
例えば、睡眠薬の多くには「依存性」という副作用があります。そのため、睡眠薬を飲むようになると、睡眠薬を飲まなければ眠れないような状態になってしまう可能性があるのです。
このように、もし睡眠障害がないにも関わらず睡眠薬を飲んでしまうと、副作用の害だけを受けてしまう可能性があります。
こうしたことからも、痩せる目的で睡眠薬を飲むことは絶対に避けるようにしましょう。
そして、まずは「そもそも睡眠薬は痩せるための薬ではない」という認識をもっておくことが大切です。
太る副作用がある睡眠薬もある
睡眠薬の中には、直接的な副作用として体重増加を引き起こすようなものはありません。ただ睡眠薬の中には、食欲を高めることで結果的に太りやすくする薬も存在します。
人は、緊張すると自律神経のバランスが崩れるために食欲がなくなります。胃腸は自律神経にコントロールされおり、ストレスを感じると自律神経の働きによって胃腸の活動が抑えられるのです。
その一方で、心や体がリラックスしているときには、自律神経の働きによって食欲が促されます。
睡眠薬には、気持ちを落ち着かせることで眠気を導くような薬が多いです。例えば「デパス」は精神を安定させることで眠気を導くような睡眠薬になります。
そして、睡眠薬を飲んで体がリラックスすると、自律神経の働きによって自然と食欲が高まってしまうのです。そのため、睡眠薬を飲んだ後にすぐに寝ない人の中には「睡眠薬を飲むと異常にお腹が空く」という人も少なくありません。
このように睡眠薬には、食欲を促すことで太りやすくなるような薬が存在するのです。
睡眠薬は自律神経のバランスを崩す
もちろん、睡眠障害がある人が睡眠薬によって睡眠状態が良くなれば、自律神経のバランスが整って食欲が増すこともあります。つまり、「健康状態が改善されることによって健康的に食欲が沸いてくる」ということです。
ただ、永続的に睡眠薬に頼っていては自律神経やホルモンのバランスが崩れて太りやすい体質になる可能性があります。
睡眠薬のほとんどは、自律神経やホルモンに作用することで眠りを導きます。例えば、睡眠薬の中には、眠気を引き起こすホルモン(メラトニン)と同じように脳に作用することで睡眠を促すものがあります。
確かに、薬によって自律神経やホルモンなどに働きかければ、眠気を生じるようになります。しかし、こうした睡眠薬による眠りは、いってしまえば無理やり自律神経やホルモンのバランスを調整して導いたものです。
当然ながら、そのように強制的に作用する睡眠薬にずっと頼っていると、自律神経やホルモンのバランスは崩れてしまいます。
また、睡眠薬がないと自律神経やホルモンが適切に作用しなくなってしまい、いわゆる依存状態となってしまう可能性も高いです。
既に述べたように、自律神経とホルモンは体重増減のコントロールに大きく関わっています。そのため、睡眠薬を飲み続けて自律神経やホルモンのバランスが崩れてしまうと、結果的に太りやすくなってしまう可能性が高いのです(もちろん、逆に痩せすぎてしまうこともあります)。
このように、睡眠薬には自律神経のバランスを崩す作用があるため、飲み続けることには十分な注意が必要です。
睡眠薬の作用と副作用
睡眠薬は、睡眠障害がある人にとっては有益な薬です。ただそうはいっても、睡眠薬を使用する場合には、睡眠薬の作用や副作用について知っておくことが大切になります。
もちろん、睡眠薬は医師の指示に従って服用することが必須です。しかし、そうした中でも自分自身で服用している睡眠薬について理解しておくことで、副作用による害を防ぐことにつながります。
そこで以下に、代表的な睡眠薬の作用と副作用について記します。
ハルビツール酸系
ハルビツール酸系の睡眠薬とは、昔よく使用されていた薬であり、強い催眠作用がある薬剤です。具体的には、「イソミタール」「ラボナ」「べゲタミンA配合錠」「べゲタミンB配合錠」といったものが挙げられます。
・作用
ハルビツール酸系の睡眠薬は、脳内に存在する「GABA受容体」と結合することで催眠作用を発揮します。
GABA受容体には、脳の活動を抑える働きがあります。そのため、ハルビツール酸系の睡眠薬によってGABA受容体が刺激されると、脳の働きが抑制されることになるのです。
そして、具体的にハルビツール酸系の薬の作用としては「不安を和らげる」「眠気を引き起こす」「全身の筋肉を弛緩させる」「てんかんを抑える」という4つが挙げられます。そのため、ハルビツール酸系の薬剤は、てんかんに対する治療薬としても利用されているのです。
・副作用
ハルビツール酸系の睡眠薬には、非常に強い催眠作用があります。ただ、そうした強力な催眠効果ゆえに、副作用が起こりやすいこともハルビツール酸系の睡眠薬の特徴です。
例えば、ハルビツール酸系の睡眠薬には「耐性」と「依存性」という副作用があります。耐性とは、体が薬に慣れてしまい、薬が少量では効かなくなることをいいます。そして依存性とは、薬がなければイライラや不安などの禁断症状が出現してしまうような副作用です。
多くの睡眠薬に、こうした耐性や依存性がありますが、ハルビツール酸系の耐性や依存性は特に強力です。
さらに、ハルビツール酸系の睡眠薬には、不整脈や呼吸停止といった命に関わるような副作用もあります。つまり、耐性や依存性によって、薬剤を飲み過ぎてしまうと、命を落としてしまうことになりかねないのです。
このように、ハルビツール酸系の睡眠薬には、非常に強い副作用が存在することを知っておいてください。
ちなみに、こうした強力な副作用があるため、よほど重度な睡眠障害が無い限りは、ハルビツール酸系の睡眠薬が処方されることはそうそうありません。
ベンゾジアゼピン系
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、副作用が少ないため、ハルビツール酸系の睡眠薬に代わって使用されるようになった薬剤です。例えば、「ハルシオン」や「レンドルミン」「デパス」「リスミー」と呼ばれるものは、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬になります。
ハルビツール酸系の睡眠薬ほどは強力ではないものの、催眠作用はしっかりしている上に、副作用が少ないということで人気が出た睡眠薬です。
・作用
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はハルビツール酸系の睡眠薬と同様で、脳内にある「GABA受容体」と呼ばれる部分に結合することで作用を発揮します。
既に述べたように、GABA受容体には脳の活動を抑える働きがあります。そのため、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬によってGABA受容体が刺激されると、脳が抑制されることになるのです。
そして、具体的にベンゾジアゼピン系の薬には「不安を和らげる」「眠気を引き起こす」「筋肉の緊張を和らげる」「けいれんを抑える」という4つの作用があります。ベンゾジアゼピン系の薬の中でも、催眠作用が強いものがベンゾジアゼピン系の睡眠薬となります。
・副作用
ハルビツール酸系の睡眠薬よりも副作用が少ないといっても、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬にも副作用はあります。その中でも特に「耐性」と「依存性」は、ベンゾジアゼピン系の薬で問題となりやすいものです。
既に述べたように、耐性とは薬を飲み続けていると体が慣れてしまい、薬の作用が効きにくくなることをいいます。また依存性とは「その薬がないとイライラや不安、ふるえなどの症状が出現するために繰り返し飲んでしまう」という状態のことです。
つまり、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は飲み続けていると、どんどん効きにくくなるだけでなく、薬を止めれなくなる可能性があるのです。
確かに、こうした耐性や依存性という副作用も、ハルビツール酸系の睡眠薬よりは起こりにくいです。ただそうはいっても、ベンゾジアゼピン系の薬を飲む際には注意しなければいけない副作用になります。
また、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を飲んでいると「日中の眠気やふらつきなど症状が出現する可能性がある」ということも知っておくようにしましょう。
非ベンゾジアゼピン系
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系の薬よりも副作用が若干少ないです。ただ、催眠作用はベンゾジアゼピン系の薬よりも強力な薬です。例えば、「マイスリー」や「アモバン」「ルネスタ」といった薬剤は、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬になります。
・作用
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬も、作用機序はベンゾジアゼピン系と同じであり、GABA受容体に作用して脳の働きを抑えて眠気を引き起こします。
ただ、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はベンゾジアゼピン系とは違い、GABA受容体の中でも催眠に関係する部分に強く作用するのが特徴です。そのため、筋弛緩作用や抗けいれん作用などはほとんどなく、ふらつきなどの副作用も少ない傾向にあります。
また、耐性や依存性もそこまで強くないと考えられています。
・副作用
ここまで述べたように、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、催眠に関係した部分に特異的に作用するため、それ以外の副作用が起こりにくいです。さらに、耐性や依存性に関しても、他の睡眠薬よりも低いと考えられています。
しかしそうはいっても、耐性や依存性が全くないわけではありません。非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬にも耐性と依存性という副作用は存在するのです。
そして、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬はアルコールと非常に相性が悪く、相互に作用し体に対して悪影響を及ぼします。具体的には、アルコールと併用してしまうと、アルコールによる酔いを強めたり、催眠作用が必要以上に強く発揮されたりする可能性が高いのです。
また、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には「薬価が高い」「即効性のある薬しかない」という特徴があります。つまり、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は「値段が高く、適応となる人が限られている睡眠薬」といえます。
メラトニン受容体作動薬
メラトニン受容体作動薬は、眠気を誘発する「メラトニン」と呼ばれるホルモンの分泌を促すことで自然な眠りを誘発する薬です。具体的には、「ロゼレム」という商品名で販売されています。
・作用
人の体には、起床して14~16時間後に眠りを誘発するホルモンであるメラトニンが分泌されるような仕組みが備わっています。メラトニンは、脳に作用して眠気を引き起こす働きを有しているホルモンです。夜になると自然と眠くなるのは、メラトニンの作用が大きく影響しています。
メラトニン受容体作動薬は、こうしたメラトニンホルモンと同じように、脳に働きかけて眠気を導きます。
そのため、ハルビツール系やベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系といった脳の活動を強制的に抑制睡眠薬のように、催眠作用は強くありません。メラトニン受容体作動薬は、無理やり睡眠を導くというよりは、自然な眠気を誘発して眠りを後押しするような睡眠薬です。
・副作用
メラトニン受容体作動薬は、その他の睡眠薬とは違って、自然な眠気を引き起こすことで睡眠を誘発します。そうしたことから、副作用が少ないといわれる非ベンゾジアゼピン系の薬よりも、さらに副作用が起こる可能性は低いです。
ただ、当然ながら催眠作用はあるため「眠気」は強くなります。
メラトニン受容体作動薬は、薬の作用時間(半減期)が短いため、夜に服用すれば翌日まで薬による眠気が残っていることは少ないです。しかし、メラトニン受容体作動薬でも翌日まで眠気やだるさ、ふらつき、集中力の低下といった薬の作用が残ってしまう可能性はあります。
具体的には「朝なかなか目覚めにくい」「日中に眠気が強くて作業ができない」「体が重くて動きたくない」といった症状です。このように薬の作用が翌日まで残ってしまう現象は「持ち越し効果(hang over)」と呼ばれます。
副作用が少ないメラトニン受容体作動薬ですが、こうした持ち越し効果には注意しなければいけません。
ちなみに、メラトニン受容体作動薬は、ハルビツール酸系やベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬で問題となる耐性や依存性は非常に低いです。
オレキシン受容体拮抗薬
オレキシン受容体拮抗薬は、ここまで紹介した睡眠薬の中でも最も新しい薬です。「ベルゾソラム」という商品名で販売されており、メラトニン受容体作動薬と同じように耐性や依存性などの副作用が少ない上に、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と同じくらいの催眠作用があるとされています。
つまり、オレキシン受容体拮抗薬は副作用が起こりにくく、なおかつ催眠効果が強い睡眠薬です。
・作用
人の睡眠に関わる物質の一つに「オレキシン」があります。
基本的に人の眠気は「疲労物質などによる睡眠を促すシステム(睡眠システム)が強く作用する」もしくは「覚醒に関わるシステム(覚醒システム)の働きが弱くなる」という2つのメカニズムによって引き起こされます。
つまり、睡眠システムと覚醒システムのバランスによって眠気が作られるのです。
例えば、睡眠システムが10の強さで、覚醒システムの働きが5しかなければ眠気が生じます。その一方で、睡眠システムが10であっても、覚醒システムが12の強さで作動している場合には、覚醒状態が保たれるのです。
そして、覚醒システムの一要因を担っているのがオレキシンです。オレキシンは、適度な覚醒状態を維持するような作用をもっています。そのため、オレキシンの働きが弱くなると、相対的に睡眠システムが強くなるため眠気が生じるのです。
そこで、オレキシンをブロックして眠気を導くのがオレキシン受容体拮抗薬になります。つまり、「覚醒システムの強さを弱めることで眠気を作り出す」ということです。
このように、オレキシン受容体拮抗薬は「覚醒作用をもつオレキシンの働きを妨げることで眠気を導く」睡眠薬です。
・副作用
オレキシン受容体拮抗薬であるベルゾソラムは、耐性や依存性、ふらつきといった副作用が少ないのが特徴です。ただそうはいっても、ベルゾソラムにも副作用はあります。
特に「傾眠」や「悪夢」は、ベルゾソラムを服用することで起こりやすい副作用です。
傾眠とは、浅い眠りにおちいっている状態のことをいいます。つまり、「起きてはいるけどボーっとしている」という状態です。こうした副作用は、他の睡眠薬にも見られますが、ベルソゾラムでも起こりやすいことが明らかになっています。
またベルソゾラムは、他の睡眠薬と比べて「悪夢を見やすい」ということがわかっています。
このように、副作用が少ないといわれているベルソゾラムですが、傾眠や悪夢といった副作用があることは知っておく必要があります。
今回述べたように、ダイエットをしている人の中には、ダイエット効果を期待して睡眠薬を使用している人が存在します。しかし、睡眠薬は痩せるための薬ではないため、ダイエット目的に使うことは避けるべきです。
また睡眠薬の中には、食欲を増進させたり自律神経のバランスを崩したりすることで、結果的に太りやすくするような薬も存在します。
もちろん、睡眠障害が原因で太っている人は、適切に睡眠薬を使用して睡眠状態が改善すれば痩せやすくなる可能性はあります。ただそうした場合でも、睡眠薬の作用や副作用については、あなた自身がある程度理解しておくことが大切です。