体脂肪率は姿勢や運動、水分量で測定値が変わる

身体の内部を数値化するときに、「体脂肪率」は馴染みのあるデータの一つです。普段からその数値を気にしている方もいるでしょう。

 

一方で、その測り方によっては測定結果に差が大きく出たり、誤った判断を自分でしてしまったりする可能性があります。

 

そこで今回は、「データがどのように測定されているか」と「データの意味」について考えていきます。

 

 体脂肪率の測り方
体脂肪率は、家電量販店などで取り扱われている体脂肪計が一般的です。家庭用で用いられる体脂肪計は体内に微弱な電流を流し、その電気の流れにくさ(抵抗値)を測定することで算出されます。これをインピーダンス法といいます。

 

これは、電気を流した際の「脂肪は電気を通しにくく筋肉は電気を通しやすい」という特性を利用しています。その抵抗値や他に入力した身長や年齢などのデータ、そして体脂肪計にプログラムされたデータから体脂肪率を割り出しています。

 

この抵抗値は、測定するときの条件によってデータの差が大きくなってしまいます。例えば、測定前の食事の有無、運動の有無、体内の水分量などの要因によって、変動が大きくなります。このため、体脂肪率を測るときはできるだけ同条件で測ることが望ましいとされています。

 

 姿勢を変えると結果も変わる
体脂肪率によっては、測る姿勢を変えることで結果も変わってしまいます。前述の通り、体脂肪計は微弱な電流を流したときの抵抗値で測定をしています。つまり、体内に流れる電流の距離によっても変動してしまうということです。

 

試しに、体脂肪計の上に立った場合と、しゃがんだ姿勢で測定して値を比べてみてください。しゃがんだ姿勢の方が、電流が流れる距離が短くなるために体脂肪率が低く出やすくなります。そこで測定をするときは、毎回同じ姿勢をとることを心がけましょう。

 

 運動による変動
また、体脂肪率は運動をすることでも変動します。それを確認するために体脂肪率を測る前に、簡単な運動をしてみましょう。かかとの上げ下げをしてつま先立ちになる運動を20回ほど繰り返し行ってみます。人の身体には、運動を行うとその筋肉に血液が供給される仕組みが備わっています。

 

このかかとを上げ下げする運動は、ふくらはぎ周辺の筋肉への血液の供給を促します。血液が供給されるということは、水分量が増加します。そのため体脂肪率が低く出やすくなります。

 

また、運動は水分量の変化にも影響します。運動による発汗で水分量が減り、体脂肪率も変動していきます。そのため、運動の前後での比較は水分量による変化の割合が大きく、直接的な脂肪の増減については測りにくいでしょう。

 

 目先の変化だけにとらわれない
以上のようなことから、一日の生活の中でも体脂肪率の変動は起こり得ることがわかります。特に睡眠、運動、入浴、食事は水分の出入りがあるため、その前後で測定すると数%の違いがでることもあります

 

そのため、入浴後や運動後で「体重が減ったのに体脂肪率は変わらない(もしくは増える)」という現象が起きるのです。これは、「体重が減ったのは水分が身体の外に出たからであり、水分が減った分だけ電気が流れにくくなり、脂肪が多いと測定された」ということを意味します。

 

 体脂肪率による体型の判定
男性だと体脂肪率が10%以上~20%未満が標準、20%以上~25%は肥満というように、体脂肪率は体型を判断する目安になっています。肥満は糖尿病や高脂血症になりやすいというデータがあるように、将来的な病気になる可能性を判断する一つの基準になっています。

 

肥満かどうかを調べる時は体脂肪率だけでなく内臓脂肪量やBMI(体格指数)というデータを用いながら総合的に判断していくのがいいでしょう。

 

体脂肪率を測ったとき、1日や1回の測定で一喜一憂するのではなく、継続的に測定を行い、どのような変化があるかを記録していくことをおすすめします。

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