脂質ダイエットによる体質改善

人はなぜ太るのか?太る原因を考えて肥満の本質に迫る

ダイエットをしている人に限らず、太ることに対してマイナスのイメージをもっている人は多いです。

 

確かに、肥満になると糖尿病や高血圧、脂質代謝異常(高脂血漿)など、さまざまな病気を発症しやすくなります。

 

しかし、体が脂肪を蓄積することには何かしらの意味があります。

 

例えば、脂肪にはエネルギーを作り出す役割があります。そのため、脂肪を蓄積することで、体がエネルギー不足になりにくくなります。また、脂肪には断熱作用があるため、脂肪を溜め込むことで体温を高く維持できるのです。

 

つまり、エネルギー不足になったり、低体温になったりすると、脂肪を溜め込む可能性が高いといえます。

 

このように、脂肪は体にとって重要な役割をもっています。そして、こうした脂肪が蓄積するメリットを考えると肥満の本質がわかるようになります。

 

そこで今回は「肥満の本質:人が太る本当の理由」について解説します。

 

人が太る原因

ダイエットをしている人の中には、太ることに対して恐怖感をもっている人が多く存在します

 

例えば、「脂肪が多い食品を食べるとすぐに体重が増えるのではないか?」「甘いものを食べたら翌日には体重が重くなっているのではないか?」という不安から、いつも体重を計っているような人です。通常であれば、食べた物がすぐに脂肪に変換されて体重が増えることはないため、頻繁に体重を測定しても意味はありません。

 

しかし、太ることに対して不安を抱えている人の中には「食べた物がすぐに脂肪になって体重が増える」と考えている人が多いのです。

 

そして、こうした人たちは「体重の増加 = 悪」とすら考えている傾向にあります。もちろん、肥満は糖尿病や高血圧、脂質代謝異常などの「メタボリックシンドローム」と呼ばれる、代謝に関わる病気を招く原因になるため、健康にとっては良くありません。

 

ただ、体重が増えることは体にとって本当に悪いことなのでしょうか。体重に限らず、体が変化するということは何かしらの意味(原因)があります

 

例えば、寝不足になると頭痛や眠気が起こります。これは「これ以上寝不足が続くと体が壊れてしまう」という体からの危険信号です。そのため、こうした症状を無視すると、さらに体の状態は悪くなります。

 

体からの危険信号を無視するということは、信号無視をすることと同じです。そうなると、赤信号を無視すると交通事故が起こりやすいように、体からの危険信号に従わないと、大きな病気の発症につながる可能性があるのです。

 

その他にも、喉の渇きや空腹感、便秘など、体に起こる現象には全て何かしらの意味があります。

 

こうした現象が生じている根本的な原因(意味)を考えることが、健康を維持するためには重要なのです。肥満も同様であり、体に脂肪が蓄積する(太る)ことには意味があります。

 

肥満を防ぐためには、体が脂肪を蓄積する意味について考えることが必要不可欠だといえます。

 

体が脂肪を蓄積する本質

多くの人が認識しているように、体重が増えるということは体に脂肪が蓄積されるということです。もちろん、筋肉によって体重が増加することもありますが、ここでは脂肪蓄積による体重変化について考えます。

 

それでは、体は何の目的で脂肪を蓄積するのでしょうか。

 

体内における脂肪の役割には「内臓の保護」「エネルギーの産生」「体温保持」「ホルモンの原料(コレステロール)」「細胞(膜)の原料」などが挙げられます。つまり、脂肪が蓄積されることには、以下のようなメリットがあるのです。

 

・内臓が保護される(内臓破裂を防ぐ)
・エネルギー不足が起こりにくくなる
・体温が保持される(低体温を防ぐ)
・ホルモン、細胞膜が適切に作られる(材料不足とならない)

 

このように、脂肪には生命を維持するために欠かせない機能を保つ働きがあります。

 

そのため、逆に捉えると「エネルギーが不足している」「体温が低い(低体温)」「ホルモンバランスが崩れている」「細胞膜に問題がある(構造が脆弱など)」といった問題がある場合には、体は脂肪をさらに蓄えておいた方が良いといえます。

 

実際に、体はエネルギー不足などのトラブルが生じると、問題を解消するために脂肪の蓄積が促されます。

 

つまり、脂肪の蓄積は結果であって原因ではないのです。

 

このように、体が脂肪を蓄積するのには理由があります。一見するとネガティブに捉えがちな脂肪の蓄積ですが、本質は「生きるために必要な体の機能を維持するために起こっている現象である」といえます。

 

脂肪蓄積は飢餓(危険)を予測して起こる反応

ここまで述べたように、体に脂肪が蓄積されるのには意味があります。その中でも、エネルギー不足を防ぐ目的としての脂肪蓄積は非常に重要になります。エネルギーが無くなってしまうと、生命を維持できなくなるためです。

 

当然ですが、人は長期間何も食べられないと生命を維持できません。これは、心臓や脳、内臓などを動かすためのエネルギー源が無くなるためです。

 

現代は、よほどのことがない限り何日も食べ物が手に入らないという状況にはなりません。その一方で狩猟採集時代には、冬などの植物も動物も手に入らないような季節では、「長期間何も食べられない」という状況が当たり前でした。

 

つまり、「いつ食べ物が手に入らなくなるかわからない」という危機的な状況が日常的に起こっていたのです。

 

そのため、人の体にはいつ危機的な状況になっても飢餓という問題が生じないように、脂肪を溜め込む性質が備わりました。脂肪を蓄積しておくことで、急な食糧不足になってもエネルギーの欠乏が起こらないようになるのです。

 

このように脂肪の蓄積は「体が飢餓(危険)を予測した結果として起こる現象」と考えることができます。

 

糖質は体に脂肪を蓄積させる

また狩猟採集時代では、現代のように糖質(炭水化物)を摂る機会がありませんでした。糖質といっても、たまに食べる果物くらいだったと考えられます。

 

実際に、現代のように糖質(炭水化物)を日常的に摂れるようになったのは、農耕が始まってからです。それまでは糖質は貴重な栄養素であり、滅多に体内に入ることはありませんでした。

 

そのため、体はエネルギー源として貴重な糖質に対して「脂肪に変換して蓄える」という仕組みを身に付けたのです。

 

ただ既に述べたように、農耕が開始されてからは、ほとんど毎日のように糖質を摂るようになりました。特に近年では、3食の主食(ご飯やパン、麺類)に加えて、間食でお菓子などの高糖質な食品を摂ります。つまり、過剰に糖質を摂取するようになったのです。

 

しかし、狩猟採集時代に身に付けた「糖質を脂肪として溜め込む」という仕組みは変わらず備わっています

 

このときに働くのが、すい臓で作られる「インスリン」と呼ばれるホルモンであり、糖質を摂取して血糖値が高くなると分泌されます。そして、インスリンは血糖値を下げるだけでなく脂肪の蓄積を促すのです。

 

つまり、体には「糖質 → 血糖値上昇 → インスリン → 脂肪蓄積」というメカニズムが備わっています。

 

そのため、炭水化物(糖質)を過剰に摂取すると、その分だけ太ることになるのです。

 

このように人の体には、狩猟採集時代に身に付けた「糖質を脂肪にして溜め込む」という能力が備わっています。こうしたことから、炭水化物の食べすぎは肥満を招く原因になるのです。

 

危険と判断される要因

既に述べたように体には、食料が得られないという危機的な状況を予測して脂肪を溜め込む性質があります。体に脂肪を蓄積することで、数日間何も食べなくてもエネルギー不足にならないようにするためです。

 

そうはいっても、現代で数日間食べられないことはほとんどありません。ただ、それでも体が危機を感じて脂肪の蓄積を促す状況はあります。

 

例えば、「カロリー制限」は体が食料不足を察知して、脂肪の蓄積を促します。これが、カロリー制限によるダイエットで痩せにくい原因の一つです。その他にもストレスや睡眠不足、過剰な運動などは、食料不足と同じように、危機的な状況を予測した反応を体内で招くことになります。

 

つまり、カロリー制限やストレス、睡眠不足、過剰な運動は脂肪の蓄積を促すのです。

 

このように、カロリー制限やストレス、睡眠不足、過剰な運動などで、体は危機的な状況に陥ります。そのため、カロリー制限やストレス、睡眠不足、過剰な運動は太る原因となるのです。

 

今回述べたように、人の体が脂肪を蓄えて肥満となるのは「糖質の過剰摂取」「体が危機を感じている状況」という2つの明確な理由があります。いってしまえば、これら2つを防げば、肥満を予防することは難しくありません。

 

もちろん、一度太ってしまうとこれら2つの問題だけではなく、さらに複雑な要因が関わります。ただ、基本的には以上に挙げた太る原因を取り除くことが、肥満を予防するだけでなく解消するための第一ステップにもなります。

 

そのため、「肥満を予防したい」「肥満を解消したい」というどちらのケースも、まずは以上に述べた肥満の本質について考えることが重要だといえます。

 

太った後に痩せにくくなる理由を知りたい人は、「ダイエットで失敗する理由と解消法について徹底的に解説」を参考にしてみてください。

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