障害を予防する食事法:エネルギー不足と糖質、脂質の関係性
関節痛や倦怠感、頭痛といったような体の不調を予防するためには、自己管理を行うことが欠かせません。基本的に、障害は生活習慣が原因で発生するため、あなた自身が生活を整えなければいけません。
そして、障害に関係する生活習慣とは、主に睡眠と食事、運動の3つになります。この3つに関する習慣を整えることで、結果的に障害を予防することにつながります。
その中でも、特に問題となるのは食生活の不摂生です。食事が原因である障害は、小学生から高齢者まで幅広い年齢層で起こります。そのため、正しい食事法は多くの人における障害を予防します。
そこで今回は、正しい食事法の中でも「エネルギー不足を避ける食事法」について述べます。
体を動かすエネルギーとなるもの
脳や筋肉といったような体の細胞を活動させるためには、必ずエネルギーが必要になります。エネルギーが全くないと心臓も動きませんし、脳も働きません。このように、人が生命を維持する上でエネルギーは欠かせないものです。
そして細胞のエネルギー源となるものは、食事から摂取します。食べ物を消化して吸収することで、体のエネルギー源を体内に取り入れます。
そのような体のエネルギー源には、主に以下のものが挙げられます。
・脂質
・糖質
・タンパク質
・ケトン体
以上の中で、多くの人は人間の主なエネルギーは糖質だと考えています。それは「脳のエネルギー源となるのはブドウ糖のみ」という考えが広く認識されているためです。そして、実際にほとんどの人にとっては、糖質が体を動かす主なエネルギー源になります。
エネルギー源としてどの栄養素が優先して利用されるのかは、血糖値が大きく影響しています。血糖値が高い状態だと、エネルギー源として糖質が優先的に使われます。
そして大半の人は1日3食、ご飯やパンといったような糖質を多く含む主食を食べます。その結果、常に血糖値が高い状態が維持されるため、糖質がエネルギー源として優先的に利用されます。
ただ、糖質をエネルギー源にすることは、体の健康にとっては好ましいことではありません。それは、「高血糖状態が体にとって良くないこと」と「体に蓄積されている糖質量が少ないこと」の2つの理由が挙げられます。
糖質を摂取すると、血糖値が上昇します。血糖値が高くなると、動脈硬化が起こりやすくなったり精神的に不安定な状態になったりと、さまざまな不調につながります。
また、体に蓄積されている糖質量はそこまで多くありません。そのため、定期的に糖質を食事から摂取しないとエネルギー源が不足してしまいます。エネルギー不足は、体の冷えや脱力、倦怠感などさまざまな体の不調を引き起こします。
そして、食事で糖質を補給するたびに血糖値が上昇するため、血糖変動による悪影響も受けることになります。
このような理由から、糖質を主なエネルギー源にすることは、体の健康にとって好ましくないといえます
障害予防のためには脂質をエネルギーにする
先ほども述べたように、ほとんどの人は3食とも主食であるごはんやパンといった糖質を摂取します。そのため、糖質を主なエネルギー源としています。
しかし、体の健康にとって好ましいエネルギー源は、糖質ではなく脂質です。
脂質をエネルギー源にすると、血糖値の上昇は起こりませんし、体への蓄積量も糖質とは比べものにならないくらい多いです。また、1グラム辺りに作り出されるエネルギー量も糖質の2倍以上あります。
そのため、脂質をエネルギー源としている人は、頻繁に食事からエネルギー源を摂取しなくてもエネルギー不足を起こすことがありません。
具体的には、糖質をエネルギー源にしていると、食事から摂取しないと1日足らずでエネルギー不足が起こります。一方で脂質であれば、数ヵ月間も食事から補給しなくてもエネルギー不足となりません。
このように脂質を主なエネルギー源とすることは、糖質の悪影響を受けないだけでなく、非常に効率的に長くエネルギーを生み出すことができます。
そのため、体に起こる障害を予防するためには、脂質が主なエネルギー源となるような食生活を行うことが大切だといえます。
今回述べたように、多くの人は糖質を主なエネルギー源としています。しかし、健康にとって好ましいエネルギー源は脂質です。障害を予防するためには、このようなエネルギーに対する考え方を持った上で食生活を考えることが大切になります。
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