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糖尿病(DM)の合併症を学び症状の悪化・進行を予防する

糖尿病は、日本人の多くが悩まされる病気です。糖尿病には、すい臓から分泌される、血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンが関係します。

 

また、糖尿病には、すい臓が障害されて、インスリンの分泌能力が低下している場合と、インスリンの分泌は行われているが、インスリンの作用が悪くなっているケースの2つの状態があります。前者を「1型糖尿病」、後者を「2型糖尿病」といいます。

 

日本においては、生活習慣の不摂生によって起こる「2型糖尿病」がほとんどです。

 

そして、糖尿病で一番問題になるのは、糖尿病によって起こる合併症です。糖尿病による合併症は、進行すると、足の壊死が起こったり、命に関わったりするような場合もあります。そのため、糖尿病の合併症について知っておくことは大切です。

 

そこで今回は、糖尿病の合併症について解説します。

 

 合併症の原因
糖尿病の合併症は、そのほとんどが血糖コントロール不良によって起こります。血糖値の変動が大きいことで、血管は損傷されます。多くの人が知らないことですが、持続的な高血糖より、血糖値の変動幅が大きい方が、血管にとっての負担は大きくなります。

 

具体的には、「アテローム性動脈硬化」という状態になります。アテロームとは、コレステロールなどの脂質、カルシウム、線維性結合組織を含んだ、マクロファージと呼ばれる白血球細胞などから作られます。

 

高血糖により血管の内側が傷つき、その修復のために、白血球が集まります。その結果、血管の内側にアテロームが蓄積され、動脈壁が肥厚するということです。

 

このような血管の変化が、全身の大小さまざまな動脈で起こることで、合併症を発症します。合併症が、脳や心臓などにある大血管に起これば、脳卒中や心筋梗塞などが生じます。また、糖尿病で、特に問題となる3大合併症は、小さな血管での動脈硬化が関係します。

 

 糖尿病の3大合併症
糖尿病には、3大合併症と言われる3つの合併症があります。それは、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性神経症」の3つです。これらが進行すると、人工透析や失明などにつながる可能性があります。

 

糖尿病の合併症の予防には、早期の発見と早期の治療が大切です。

 

先ほども述べたように、3大合併症の原因は、動脈硬化による細小血管の障害にあります。通常、血糖コントロール不良が数年間続くと、合併症が発症します。

 

具体的には、糖尿病性神経症は、糖尿病になった後、早くて2〜3年、通常は5〜10年で発症します。一方、糖尿病性網膜症は、罹患後5年以降、糖尿病性腎症は、診断後5〜10年で合併する確率が高くなります。

 

合併症の予防は、血糖コントロールを行う以外にありません。言い換えると、良好な血糖調整が保てていれば、合併症は予防可能です。

 

具体的には、以下のような条件を満たすことで、動脈硬化は予防できます。

 

・空腹時血糖値:110mg/dL未満
・食後2時間血糖値:140mg/dL未満
・HbA1c6.2:未満

 

病院の血液検査では、このように、「血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の2つの数値が出ます。血糖値は、現在の血糖状態を表すものであり、HbA1cは、過去1カ月程度の血糖コントロールの状態を示します。そのため、この両方とも、数値が適正である必要があります。

 

そして、血糖値とHbA1cを安定させるには、食事制限が必要不可欠です。いくら薬を飲んで運動しても、食生活が乱れていると、血糖状態は悪化します。

 

つまり、糖尿病の合併症を予防するのは、あなた自身の努力が必要ということです。そのため、糖尿病に関する基本的な知識を知っておくことが大切です。このような事実を認識していないと、実際の行動に移せません。

 

今回述べたように、糖尿病の問題は合併症にあります。そして、合併症の原因は動脈硬化にあり、動脈硬化は血糖コントロール不良によって起こります。血糖調整の問題は、食生活の不摂生によって生じます。

 

そのような状態にならないためにも、あなた自身がこの事実を知り、普段の生活に気をつけることが大切です。

 

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