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エストロゲンが不調を招く?女性ホルモンのバランスが崩れる原因と症状

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あなたは女性ホルモンのバランスが崩れると、どのような問題が生じるかを知っているでしょうか?

 

「女性ホルモンのバランスが崩れる」と聞くと、何となく良くないイメージは持っているはずです。ただ、「何が原因でホルモンバランスが崩れるのか?」「具体的にどのような状態になっているのか?」「どのような問題が生じるのか?」ということを明確にはイメージできていないのではないでしょうか?

 

健康的な生活を送るためには、女性ホルモンのバランスが崩れないようにすることが大切です。そのためには、女性ホルモンのバランスが崩れる原因やホルモンバランスが崩れた状態、ホルモンバランスが崩れたときに起こる問題などを理解しておかなければいけません。

 

そこで今回は、「女性ホルモンのバランスが崩れる原因と症状」について解説します。

 

女性ホルモンのバランスが崩れる原因と症状のまとめ

 

・女性ホルモンのバランスは、エストロゲンが過剰になって崩れるケースが多い
・エストロゲン過多の状態は「unopposed estrogen」と呼ばれる
・エストロゲン過多の原因には「経口避妊薬」「肝機能低下」「生活習慣の崩れ(食事、睡眠、ストレス)」が挙げられる
・40歳を過ぎた後は、エストロゲン不足となる可能性もある
・更年期障害は女性ホルモン(特にプロゲステロン)不足が原因

 

女性ホルモンとは?

女性ホルモンには、主に「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つがあります。女性ホルモンにおけるバランスの崩れについて考えるときには、まずは女性ホルモンについて理解しておくことが大切です。

 

エストロゲンとは?

エストロゲンとは「卵胞ホルモン」とも呼ばれ、卵巣内にある卵胞で作られるホルモンです。生理周期でいうと生理後~排卵に、たくさん作られるのがエストロゲンになります。

 

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そして、エストロゲンは乳房や子宮、腟などに作用します。

 

以下に、エストロゲンの体に対する働きをまとめます。

乳房

・乳管発育(思春期)
・乳管上皮増殖、乳汁分泌抑制(妊娠時)

子宮

子宮内膜増殖・肥厚
・頸管粘液の分泌促進、粘稠度低下
・子宮筋の発育、増大(妊娠時)

・腟粘膜の角化・肥厚
その他

・LDLコレステロール低下
・基礎体温低下
・骨量維持

 

プロゲステロン

プロゲステロンは、「黄体ホルモン」とも呼ばれ、卵巣内にある「黄体」で作られるホルモンです。生理周期でいうと、排卵後~生理期まに、たくさん分泌されるホルモンになります。

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プロゲステロンも、エストロゲンと同じように乳房や子宮、卵巣、腟などに作用します。以下に、プロゲステロンの体に対する働きをまとめます。

乳房

・乳腺の発育(非妊娠時)
・乳汁分泌抑制(妊娠時)

子宮

・頸管粘液の分泌低下、粘稠度上昇
・子宮筋収縮抑制
・子宮筋の毛細血管増生

卵巣 ・排卵抑制
・腟粘膜の菲薄化
その他 ・基礎体温上昇

 

エストロゲンとプロゲステロンの関係性

女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは、お互いに協力して生理周期を作ります。

 

既に述べたように、生理後は卵胞によってエストロゲンが作られるため、エストロゲンが優位な状態になります。

 

そして、排卵前にはエストロゲンが一気に合成されて、それが刺激となって排卵が起こります。排卵後は、卵胞が黄体へ変化してプロゲステロンが作られるようになるのです。

 

こうした変化は、エストロゲンによって、排卵を誘発するホルモンである「LH(黄体形成ホルモン)」が大量に作られることで起こります。排卵を誘発するLHの濃度が急激に高くなる現象を「LHサージ」といいます。

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つまり、エストロゲンが一定量以上分泌されて、初めてLHサージが起こってプロゲステロンが作られるようになるのです。

 

生理周期中におけるホルモンバランスのイメージとしては、以下の図のようになります。

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エストロゲンとプロゲステロンには、こうした関係性があります。

 

女性ホルモンのバランスが崩れるとは?

それでは、女性ホルモンのバランスが崩れるとは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか? 

 

以下に、女性ホルモンのバランスが崩れた状態について解説します。

 

Unopposed estrogenとは?

一般的に女性ホルモンの崩れとして起こりやすいのは「unopposed estrogen」という状態です。unopposed estrogenとは、プロゲステロンと比べてエストロゲンの分泌が過剰になっている状態を指します。

 

以下の図のようなイメージです。

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こうなると、エストロゲンが必要以上に体に作用したり、プロゲステロンの作用が不十分になったりします。

 

例えば、通常でも排卵前に大量のエストロゲンが分泌されることで、排卵が誘発されます。

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ただ、あまりにエストロゲンが多すぎると、以下の図に記すようにエストロゲンの急上昇と急下降が起こってしまうのです

 

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このエストロゲン分泌量の大きな落差が、さまざまな不調を招くことにつながります。例えば、生理痛や月経前症候群などは、こうしたエストロゲンの変動が原因で起こります。

 

ホルモンバランスの急変動に体が追いつかず、体調が悪くなるのです。

 

そして、エストロゲンが過剰になって女性ホルモンのバランスが崩れるのには、「エストロゲンが作られすぎている(エストロゲン過多)」「プロゲステロンが少なすぎる(プロゲステロン不足)」の2つが考えられます。

 

エストロゲン過多の原因

エストロゲンが過度に作られてしまう原因はたくさんあります。

 

例えば、「経口避妊薬(ピル)」の服用はエストロゲン過多を招く原因の一つです。また、動物性食品やアルコールの過剰摂取などの食生活の乱れもエストロゲン過多を引き起こします。

 

その他にも、エストロゲン過多の原因としては以下に記す要因が挙げられます。

 

・経口避妊薬(ピル)
・肥満
・肝機能低下
・アルコール、カフェインの過剰摂取
・肉類、乳製品、加工食品、精製食品の過剰摂取
・植物性エストロゲン(イソフラボン)の摂取不足
・栄養不足
・ストレス
・睡眠不足

 

エストロゲン過多の症状

当然ですが、エストロゲン過多の状態になると、エストロゲンの作用が強くなります。その結果、さまざまな不調が生じるのです。

 

例えば、エストロゲン過多になると生理痛が強くなります。エストロゲン過多によって生理痛の原因となる「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が大量に作られるためです。また既に述べたように、排卵前後で起こるエストロゲンの急上昇・急下降が不調を引き起こします。

 

さらに、エストロゲン過多は「子宮体癌」「乳癌」「子宮内膜症」「子宮筋腫」の発症リスクを高めることが明らかになっているのです。

 

このようにエストロゲン過多は、特に生理周期に関わるさまざまな不調を招くことにつながるのです。

 

エストロゲン過多の原因

・経口避妊薬(ピル)
・肥満
・肝機能低下
・生活習慣:アルコール、肉類、乳製品類、植物油の過剰摂取、植物性エストロゲン(イソフラボン)の摂取不足、栄養不足、ストレス、睡眠不足、過剰な運動、過労

エストロゲン過多の症状

・初潮が早い
・生理痛
・PMS(月経前症候群)
・頭痛
・腰痛
・吐き気
・不眠
・銅の過剰(銅、亜鉛バランスの崩れ)

 

プロゲステロン不足の原因

またプロゲステロン不足でも、相対的にエストロゲンの働きが強くなって女性ホルモンのバランスが崩れます。

 

プロゲステロン不足は、主にストレスや睡眠不足など、体に過剰な負担をかける生活習慣で起こります。こうした生活習慣が、自律神経を乱してホルモンバランスの調整に悪影響を与えるためです。

 

さらに、「黄体機能不全」と呼ばれる状態もプロゲステロンの低下を招く原因となります。

 

黄体機能不全とは、その名の通りプロゲステロンを作る「黄体」の働きが悪くなっている状態です。不妊治療や「高プロラクチン血しょう」などが原因で黄体機能不全となります。

 

このように、プロゲステロン低下は主に生活習慣と病気の2つが原因で起こるのです。

 

以下に、プロゲステロン低下を招く原因についてまとめます。

 

・ストレス
・睡眠不足
・過剰な運動、過労
・栄養不足
・無排卵周期症
・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
・黄体機能不全

 

プロゲステロン不足の症状

プロゲステロンが不足すると、相対的にエストロゲン過多の状態となるため、エストロゲン過多と同じような症状が出現します。

 

例えば、プロゲステロン不足になると、生理前の頭痛や気分不安定、不眠などが起こります。また、プロゲステロンには基礎体温を高める作用があるため、プロゲステロンが不足すると低体温となります

 

このようにプロゲステロン不足では、エストロゲン過多と同じようにさまざまな不調が出現することになるのです。

 

プロゲステロン不足の原因

・生活習慣:ストレス、睡眠不足、過剰な運動、過労など
・病気:無排卵周期症、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、黄体機能不全など

プロゲステロン不足の症状、関連要因

・生理前の乳房痛
・生理前の気分不安定
・生理前の浮腫みによる体重増加
・生理前の偏頭痛
・生理痛
・生理中に血の塊が出る
・子宮線維症
・乳房嚢胞
・不安症、もしくはパニック症
・不眠(2~4時に目が覚めて、その後眠れない)
・低体温
・不妊、流産、未経産

*後に述べるようにプロゲステロン不足によって更年期前後の不調が起こるケースもあります。

 

エストロゲンが不足することはあるのか?

基本的には、エストロゲン過多でホルモンバランスが崩れやすいです。ただ、年を重ねるにつれて、エストロゲン不足が問題となりなるケースもあります。

 

具体的には、40歳を超えているのであれば、エストロゲン不足の可能性も頭に入れておきましょう。

 

加齢に伴っては、エストロゲンとプロゲステロンの両方が少なくなります。基本的にはエストロゲンよりもプロゲステロンの減少が著しいため、プロゲステロン不足が主な問題となります。ただ、それでもエストロゲンを補うことで不調が改善するケースがあるのも事実です。

 

そのため、40歳を超えて(更年期前後で)不調が生じた場合には、エストロゲン不足も疑うようにしましょう。

 

以下に、エストロゲン不足の原因と症状についてまとめます。

エストロゲン不足の原因

・加齢(40歳以上)
・閉経
・子宮摘出術経験

エストロゲン不足の症状

・顔のほてり(ホットフラッシュ)
・夜間の異常な発汗
・腟の乾燥
・尿漏れ
・月経前の感情不安定
・睡眠障害
・性欲の低下
・ニキビ、シワ
・脂質異常症
・動脈硬化
・骨粗しょう症

 

更年期前後の不調に対してエストロゲンを補う治療をしても効果を感じられないのであれば、プロゲステロン不足を疑うようにしましょう。、

 

今回述べたように、女性ホルモンのバランスが崩れると、さまざまな不調を招くことにつながります。特に、20代や30代であればエストロゲンが過剰になって問題となります。

 

女性であれば、こうした女性ホルモンバランスの崩れについて理解しておくようにしましょう。


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