スポーツでも発生しやすい腰椎椎間板ヘルニア

身体を支えるために必要な骨である背骨は、頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙骨・尾骨で構成され、生理的弯曲を成しています。この生理的弯曲は、頚椎が約20度の前弯(前方に凸型)、胸椎が約20~40度の後弯(後方に凸型)、腰椎が約35~60度の前弯(前方に凸型)と 言われています。

 

この背骨ひとつひとつの間にある椎間板が外側に飛び出すことを椎間板ヘルニアといいます。椎間板ヘルニアは、中高年の男性に多いですが、スポーツ障害の一つとして発生することがあります。

 

 椎間板ヘルニアの原因
背骨は、周囲の筋肉や靭帯により安定されています。しかし、老化や外傷などで骨自体や筋肉が弱くなると身体が歪み、背骨ひとつひとつの間にある椎間板が潰され、突出して椎間板ヘルニアを発症します。

 

また、精神的なストレスにより、全身の筋肉が無意識的に緊張します。この状態が続くと、筋肉や内臓にも負担がかかり全身が疲労します。疲労がたまると、肝臓は疲労物質を分解するために重点を置くようになります。

 

そうすると、新陳代謝に必要な細胞の精製が不十分になり、古い細胞が放置され、椎間板は弾力性を失い、突出しやすくなります。

 

 椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアを発症すると、腰や足に強い痺れを感じます。これは、椎骨の間から飛び出した椎間板によって、脊髄や神経が圧迫されることで生じる「坐骨神経痛」が原因です。

 

坐骨神経痛を検査する方法は、SLR(下肢伸展挙上検査、ラセーグ兆候、ラセーグテスト)です。ラセーグテストは、仰向けに脚を伸ばした状態に寝て、脚を伸ばしたままで医師がかかとから片足ずつ持ち上げ痛みが出るか確認するというテストです。

 

椎間板ヘルニアは、顔を洗うときに前かがみになったり、中腰など、腰を丸める姿勢でも痛みが増し、背中をまっすぐに伸ばしたり、寝た姿勢で安静にしていると、痛みは軽くなります。

 

また、疼痛の他にしびれや脱力感、知覚障害がみられ、つまずきやすくなったりなどの歩行障害が見られることがあります。さらに、症状が重度になると排泄障害などを引き起こす恐れがあります。

 

 椎間板ヘルニアと腰痛の違い
椎間板ヘルニアは、腰痛と混同しがちな性質を持っています。そのため、ある程度痛みがでないと発症に気がつかないこともあります。

 

腰痛の多くは安静にして腰に負担をかけないようにしていれば、1週間から10日で痛みはおさまります。それ以上痛みが続く場合や、下肢にしびれや麻痺が出るような場合は専門医の診察を受けることが必要です。

 

スポーツの場面や重たい物を持った時にピキッとする痛みが出現し、安静にしていても症状が軽減しない場合はとくに注意が必要です。

 

 椎間板ヘルニアの予防方法
予防としては、まずは姿勢を正し、背骨の配列を良くすることにより、椎間板にかかるストレスを軽減する必要があります。正しい姿勢は耳から肩・股関節・膝・くるぶしを結んだ線が直線で描かれていることが一般的には良いとされています。

 

また、姿勢がよくてもその姿勢を保持する筋力が必要となるので体幹の筋肉のトレーニングを行う必要があります。一度椎間板ヘルニアを発症した方でも筋力トレーニングを行うことにより、患部周囲を安定し再発を防止することができます。

 

 椎間板ヘルニアの治療方法
椎間板ヘルニアは、自然治癒する場合が多く保存療法で治療します。しかし、症状が重い場合は外科手術などで治療する必要があるため一概には言えないと言うのが現状です。

 

実際に行う保存療法としては、まず、圧迫されている部位の除圧を行います。腰椎椎間板ヘルニアでは、姿勢や体動などにより椎間板への圧迫が強まるとヘルニアが神経を圧迫し、痛みやシビレなどの症状が悪化することがあります。

 

特に、前屈みの姿勢で症状が悪化することが多いと言われています。このような場合、腰を反らすストレッチによって椎間板の圧迫が減少(除圧)され、症状を軽減することができます。

 

また、ストレッチをすることで、患部や全身の血流が改善され、痛みや痺れなどの症状が改善します。痛みを一時的でも減らすことは、痛みの改善につながることが理論上わかっています。一時的な鎮痛により生じる生体反応により、生理的な痛みの回復力が強まります。

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