脂質ダイエットによる体質改善

症状から問題点を予測する:体がだるい(倦怠感)の原因を考える

障害を予防するためには、体の自己管理が欠かせません。そのためには、痛みや痺れといったような明らかな症状が出現する前に、体の変化に気づくことが大切です。

 

その1つの方法として、体に現れるちょっとした違和感に注意するということが挙げられます。肩こりや頭痛、倦怠感などは、多くの人が日常的に体験している症状であるため、ほとんどの人は放置します。

 

しかし、障害予防のためには、このような体の変化に敏感になることが大切です。ちょっとした違和感の原因を考えることで、明らかな症状が出現する前に問題を解決できるようになります。

 

そこで今回は、「体のだるさ」という症状の原因について解説します。

 

 病的な問題
「体がだるい」といった症状は、誰でも経験したことがあるものだと思います。このように、普通に生活していても起こる状態であるため、ほとんどの人は「疲れているのだろう」「寝不足だからだろう」などと考えます。

 

しかし、このような「体のだるさ」は、病気から生じることもあるため注意が必要です。特に長期間続く倦怠感は、疾患から起こっている可能性があります。

 

倦怠感を引き起こす病気として代表的なものに、貧血や心疾患、肝臓・胆のう疾患などが挙げられます。これらの問題は、よく訴えられる「体のだるさ」という症状として現れることが少なくありません。

 

以下に、それぞれの疾患で現れる症状の特徴を記します。

貧血

心疾患

肝臓、胆のう疾患

・皮膚蒼白

・疲労、倦怠感、筋力低下

・拡張期血圧の低下

・動悸、頻脈

・頭痛、めまい、うつ、無気力

・胸部痛

・動悸

・呼吸困難

・疲労感

・浮腫

・食欲不振、吐気、嘔吐

・黄疸

・右背部、右肩痛

・便の変化

 

 

倦怠感に加えて、以上のような症状が認められる場合には、病気の存在を疑ってください。このような場合は、専門医にかかり、原因となっている疾患を治療しなければ、体のだるさは解消できません。

 

また、検査で明らかな問題がなくても、「倦怠感」がこのような病気における前駆症状の場合もありますので、注意が必要です。

 

 食事の問題
以上のように、明らかな体の問題がない場合でも倦怠感は起こります。その代表的なものに、食事の問題で生じる「副腎疲労症候群」とエネルギー不足が挙げられます。

 

 ・副腎疲労症候群
副腎疲労症候群とは、腎臓の上に位置する副腎と呼ばれる器官の働きが低下するために、さまざまな症状が出現するものです。この副腎の疲労は、食事における糖質の過剰摂取によって起こります。

 

糖質を摂取すると、血液中の糖分量が増えます。体は血糖値を正常に戻すために、膵臓(すいぞう)から「インスリン」と呼ばれる血糖値を低下させる作用を持つホルモンを分泌します。その結果、血糖値は急激に下がり、正常範囲以下にまでなってしまいます。

 

そうなると、今度は血糖値を上昇させるホルモンを使って血糖値を上げようとする反応が起こります。この時に分泌されるホルモンが副腎で作られる「アドレナリン」と呼ばれるホルモンです。

 

つまり、糖質を過剰に摂取すると、そのことで生じる急激な血糖値の低下に対応するために、副腎からアドレナリンが分泌されます。このような状態が繰り返されると、副腎が疲労するため、アドレナリンが放出されなくなります。これが「副腎疲労症候群」が生じるメカニズムです。

 

副腎疲労症候群の症状を以下に記します。

 

 ・倦怠感
 ・気分の落ち込み
 ・立ちくらみ
 ・月経前症候群(PMS)
 ・疲労
 ・花粉症、アレルギー

 

このように、糖質の過剰摂取によって、倦怠感が出現する場合もあります。

 

 ・エネルギー不足
また、エネルギー不足によっても、同じように「体のだるさ」は引き起こされます。

 

体の細胞が活動するためには、糖質や脂質などを分解することで作られるエネルギーが必要です。もしエネルギーがない状態であれば、細胞は生きることができません。そのため、エネルギーが不足してしまうと、細胞の働きも低下します。

 

このような細胞の活動が低下した状態では、倦怠感という症状として現れます。

 

普通に食事をしていると、食事から糖質や脂質は十分に摂取できます。そのため、このようなエネルギー不足の状態になることはありません。

 

しかし、ダイエットによる過剰な食事制限や、偏った食事をしていると、糖質や脂質が不足してしまう場合があります。特に、ダイエット目的に糖質制限をしている人は、同時に脂質摂取量も少なくするため、エネルギー源となるものが無くなってしまいます。

 

このように、食事を制限することで、体のエネルギー源が不足した場合も、体の倦怠感は出現します。

 

ちなみに、ビタミンB群やビタミンCが不足しても、このような倦怠感は起こります。それは、ビタミンB群は、糖質や脂質からエネルギーを作り出す反応に関与し、ビタミンCは副腎からアドレナリンを産生する時に必要になるためです。そのため、糖質や脂質だけでなく、ビタミン不足にも注意しなければいけません。

 

今回述べたように、倦怠感を引き起こす原因には、さまざまなものがあります。その中には、病気が問題であることも、食事などの生活習慣が影響していることもあります。

 

健康を維持し障害を予防するためには、このようなことを理解した上で、適切な対処を行うことが大切です。

食欲コントロールダイエットの極意を授けます:無料メルマガ登録


dietmail


症状から問題点を予測する:体がだるい(倦怠感)の原因を考える 関連ページ

障害予防に自己管理が大切な理由:生活習慣・自律神経の影響
障害予防に必要な睡眠の基礎知識:レム睡眠・ノンレム睡眠
障害を予防する方法:筋肉の緊張・硬さから体調を予測・把握する
便から体の状態(体調)を予測・把握して障害を予防する方法
舌から体の状態(体調)を予測・把握して障害を予防する方法
体の変化に気づいて病気が発症する前に障害を予防する大切さ
症状から問題点を予測する:朝の不調は食事やストレスが原因
障害を予防するために必要な食事法とは:健康的な食事のポイント
障害を予防するために必要な睡眠法とは:リズム、質、睡眠時間
障害を予防するために必要な運動法とは:自律神経と有酸素運動
障害を予防する食事法:規則正しい食事、自律神経、生体リズム
生体リズム(体内時計)を学び、障害を予防する睡眠法を知る
不要な物を避けて障害を予防する食事:内臓、背骨・自律神経
便と腸内細菌、自律神経の関係性:便から自律神経を評価する
生体リズムに沿った睡眠で障害を予防する:自律神経とホルモン
障害を予防する運動:有酸素運動の自律神経への効果と実践方法
障害を予防する食事法:エネルギー不足と糖質、脂質の関係性
障害を予防する睡眠法:寝る環境(照明、騒音、湿度、温度)
食事でリーキガット症候群は防げる!リーキーガットの原因となる栄養素
副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)とは:病態、症状
副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)の原因と予防・治療法
副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)の検査法
副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)の類似・関連疾患

サイトマップ
HOME ダイエットメルマガ ダイエット相談 プロフィール 出版本 お問い合わせ