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糖尿病(DM)と動脈硬化の関係性:高血糖が血管に及ぼす影響

糖尿病で、最も問題とされることは、糖尿病の合併症にあります。糖尿病の合併症には、脳梗塞や心筋梗塞といった大血管の障害や、網膜症や神経症といった細小血管によるものがあります。

 

糖尿病の合併症のほとんどは、血管に関係したものです。そして、その多くは高血糖状態から生じる、動脈硬化によって起こるものです。

 

そこで今回は、高血糖状態と動脈硬化の関係について解説します。

 

 高血糖は血管を傷害する
血管が傷害される一番の原因は「酸化ストレス」です。酸化ストレスとは、体内における酸化反応と、抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が優位に起こっている状態を言います。酸化反応は、細胞の老化を早めるため、その働きを低下させます。

 

糖尿病では、高血糖状態になりますが、高血糖そのものが酸化ストレスを増加させます。また、高血糖によって生じる「活性酸素」も酸化ストレスを増やします。

 

血管では、酸化ストレスが強くなると、血管を柔軟に動かしている「血管内皮」細胞が老化します。そのため、血管内皮の機能が低下し、動脈硬化の原因となります。

 

また、高血糖状態は糖とタンパク質が結合する「糖化反応」というものを引き起こします。この反応によって、血管内皮にあるコラーゲンが糖化し、「終末糖化産物(AGE)」という物質ができます。このAGEは、血管細胞を傷害する作用があります。

 

さらに、持続的な高血糖ではなく、間欠的な血糖値の変動も血管の損傷に関係していると言われています。血糖値の急上昇と、急下降を繰り返えすと、抗酸化システムに問題が生じるとされています。

 

そのため、先ほど述べたように、酸化反応が優位となり、血管の傷害が引き起こされます。この間欠的な血糖値の変動は、持続的な高血糖よりも、血管細胞を傷つける作用の方が強いとされています。特に、食後血糖値の急上昇と、その後に起こる急降下は最も危険だと言われています。

 

 血管の傷害は動脈硬化につながる
血管が傷害されると、その修復のために炎症反応が起こります。炎症反応は、細胞が修復するために必要な反応であり、それは血管内でも生じます。

 

炎症反応では、まず、損傷した細胞を除去するために、「白血球」が損傷部位に集まります。白血球は、そこでコレステロールや脂肪性物質をため込む特性があります。この、脂肪性物質をため込んだ白血球のことを「泡沫細胞」といい、これが、血管内皮に蓄積することで、血管内が肥厚します。

 

このようにして、血管内皮が肥厚し、血管内腔が狭くなることで動脈硬化が起こるのです。

 

また、先ほど述べたように、高血糖状態は、活性酸素を大量に発生させます。さらに、生じた活性酸素によって、炎症が悪化します。そのため、損傷部位の修復に通常以上の泡沫細胞が沈着し、さらに動脈硬化を進行させることになります。

 

冒頭でも述べたように、この動脈硬化が脳梗塞や心筋梗塞をはじめ、3大合併症として知られる、腎症、網膜症、神経症の原因になります。

 

また、それだけではなく、整形外科で問題とされるもので、関節の可動域が制限される「関節拘縮」や、「治癒の遷延化」、「痛みの慢性化」なども、この動脈硬化によって引き起こされます。そのため、関係ないようである、整形外科に努める理学療法士にとっても、このような知識は必要です。

 

私の経験ですが、症状が慢性化した人の多くに、血糖コントロール障害、もしくは血圧コントロール不良が認められます。そのような場合は、血糖や血圧調整から治療しないと、症状は改善されません。

 

今回述べたように、糖尿病の一番の問題は合併症であり、合併症の原因のほとんどは動脈硬化にあります。そのため、動脈硬化が起こるメカニズムを理解し、その予防を行うことが大切です。

 

そして、動脈硬化の原因は、血糖コントロール不良です。そのため、食事制限と運動は、動脈硬化の予防にとって不可欠なものになります。

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