脂質ダイエットによる体質改善

人の腸と消化能力から食事について考える:食欲コントロールダイエット

ダイエットを成功させるには、食事について考えることは欠かすことができないポイントになります。食生活や睡眠活動、運動習慣といった生活習慣を整えることで、はじめて健康的なダイエットを達成することができます。

 

ただ、このような生活習慣に関しては情報量も多く、ほとんどの人が「何が正しいのか?」という疑問を持ちます。

 

ある健康番組では「ダイエットのためにはカロリー制限が大切である」と報道され、一方で大人気のダイエット本には「ダイエットにはカロリー制限は必要ない」と書いてあるなど、情報が統一されていません。

 

しかも、それぞれがダイエットの専門家と呼ばれる人たちが意見を述べているため、一般人は「何を信じればよいのかがわからない」といった状況に陥っています。

 

そうした場合には、体の造り(構造)から本来の役割を考えることが有効です。

 

我々の体は、求められる機能に合わせて形が変化してきました。そのため、食べることに関する胃腸の形態について考えることで、「人間にとって本来求められる食事」が見えてきます。そうすることで、「健康的に痩せるために必要な食事」のヒントにすることができます。

 

そこで今回は、「人の腸と消化能力から考える食事」について解説します。

 

人における腸の形態と機能

人にとって本来あるべき食事の取り方を考える際に、食べ物を消化吸収する腸について考えることは、非常に学びの多いことだといえます。人間の腸における形態や機能を知ることで、「人間の体に適した食事」というものが見えてきます。

 

一般的に、「人の腸は非常に長い」という認識が強くあります。しかし実際には、人の腸は草食動物などと比較するとかなり短くコンパクトな形になっています。

 

腸がこのような形態となっているのは、主に「消化は大量のカロリーを消費する」「直立して機敏に動く必要がある」という2つの理由があります。

 

消化は大量のカロリーを消費する

人が食事をする目的の1つとして「体を動かすために必要なエネルギーを得る」ということが挙げられます。筋肉や内臓など、生命を維持するために必要な臓器が活動するためには、エネルギーが欠かせません。

 

そのため、食事によって食べ物からエネルギー(カロリー)を得ることで生命活動を維持しています。

 

しかし、食べ物からエネルギーを得るためには、消化と吸収というプロセスが必要になります。そして、消化には胃腸が働くために大量のエネルギーが必要になります。

 

つまり、食べ物からエネルギーを作り出すプロセスは、「カロリーを摂るためにカロリーを消費している」という非効率的なものだといえます

 

人の体は、できるだけ効率的に生命を維持できるように進化してきました。そのため、このように非効率的な消化活動を行う腸は、必然的に貧弱で能力も低くなりました。

 

このように消化というプロセスは、エネルギーを得るための重要な活動ではありますが、人間にとっては「二の次」であったことが予測できます。そしてその結果、人間の腸は短くてコンパクトな形に収まることになりました。

 

直立して機敏に動く必要がある

人は、進化の過程で直立姿勢を獲得しました。また、人が生活をする上でその姿勢は絶対的に必要です。そして、直立した状態で体を動かすためには、消化管が短くコンパクトでなければいけません。

 

また、人の特徴として「走る」という活動があります。キャリアーという学者によって提唱されている「持久狩猟仮説」によると、人は走る能力を身に付けたために、地球上で生き残ったとされています。つまり、「人類は走るために生まれた」と考えられています。

 

そして、人が走るためには上半身と下半身の捻りが必要になります。その回転動作を支えるために、肋骨と骨盤のスペースに強力な腹筋が存在しています。そうした腹筋が存在するために、必然的に腸が収まるスペースは小さくなりました。

 

このように、人類の本質的な属性である「走る」という活動を行うために、必然的に腸は小さくコンパクトな形になっています。

 

短い腸では草が食べられない

人間の腸は、生命維持のために、進化の過程において短くコンパクトな形をとることになりました。そして、腸が短いということは「草を食べることができない」ということを意味します。

 

数百万年におよぶヒトの進化は、サバンナや草原で起きました。そして、そのような場所では、草が太陽エネルギーを利用して効率的に炭水化物を作り出します。そして、草に含まれているエネルギーは「セルロース」と呼ばれる、人の腸では消化できない形になっていました

 

そのため、人の腸では「人間の活動に必要なエネルギーを効率的に作り出す草から、カロリーを直接的に摂取することができなかった」ということがわかります。

 

そこで人間は、草を食べてエネルギーへ変換できる草食動物を食べることでカロリーを摂っていました。特に草食動物の内臓には、草から得られるエネルギーだけでなくビタミンやミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。

 

このように、腸の特性によって草から効率的にエネルギー摂取をできない人は、草食動物を食べることでカロリーを補充していました。

 

そして、そうした時代の人たちの腸と、現代の私たちの腸の形状は変わりありません。つまり、私たちの腸も草からの栄養摂取は期待できないといえます。このように「人間が肉食動物である」ということは、化石記録や古人類学などから明らかな事実です。

 

こうした事実を踏まえた上で、「本来私たちに求められる食事」というものについて考えることが大切です。

 

肉食における栄養

人間は、腸の特徴から草から効率的にエネルギーを得ることができません。そのため、草をエネルギーに変換できる草食動物を食べることで、エネルギーを補充していました。

 

そうしたことは、現代の私たちの体でも同じことであるため、私たちの本来あるべき食事は「肉食にある」といえます。

 

ただ肉食といっても、多くの人が食べるような草食動物の「筋肉」を食べればいいわけではありません。肉食を行う際に重要なことは、動物の肝臓や脾臓、骨髄、脳、そして脂肪を食べることだといえます。

 

肉食では、そうした脂肪や内臓の中に豊富に含まれる微量栄養素やミネラルなどを摂取することが大切です。

 

特に草食動物は、さまざまな土壌で作られた草を食べてています。そのため、そうした土の中に含まれているミネラルや微量栄養素を、バランスよく体内に蓄積しています。

 

こうしたミネラルや微量栄養素は、人間が直接的に植物を食べても得ることはできます。ただ、必要な量の栄養素を植物から摂取しようと思ったら、食事として摂取できないくらい大量の植物を食べなければいけなくなります。

 

一方で、草食動物を食べることで、このようなミネラルや微量栄養素を効率的に必要量摂取することができます。

 

このように、人間の体にはバラエティに富んだ栄養補給が必要なことは、人間が「雑食性」であることにも関係しています。

 

また化石記録から、ネアンデルタール人と現代の私たち(ホモ・サピエンス)の違いは、「魚の摂取」にあることがわかっています。ホモ・サピエンスの化石から、魚のみに含まれる栄養素が確認されています。

 

魚を食べることが、「ホモ・サピエンスが現代まで生き延びた最も重要な理由である」と断言はできません。しかしこうした事実は、現代の私たちの栄養に関しても、魚によって得られる栄養素が大切であることを示唆しています。

 

魚には、上質なタンパク質はもちろんのこと、草食動物からは摂取できないような微量栄養素が豊富に蓄積されています。

 

こうした化石記録などから、人間の体には陸の動物だけでなく、海の動物から摂取できる栄養も必要であると考えられます。つまり、人間にあるべき食事とは「肉食中心かつ雑食性である」ということがわかります。

 

今回述べたように、人間の本来あるべき食事を考える際に、食事に関係する胃腸の構造や機能を考えることは重要です。

 

そして、人間における胃腸の構造と機能や、化石記録、古人類学から考えると、人間の本来あるべき食事は「肉食中心であり、なおかつ雑食である」ということが明らかになっています。

 

私たちの食事に関しても、こうした事実を踏まえた上で再検討することが大切だといえます。

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